盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

ハミングバードは、心理療法カウンセリングのセラピールームです

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空間と同調して穏やかな心を取り戻す

生きていると、日々、色々なことがあります。毎日、起こる出来事、入ってくる情報、出会う人との関わりなどに反応して、私たちの思考は忙しく働き、様々な感情が沸き起こって、心が右往左往してしまいがちですよね。

そういう時、その場に居ながらにして、日常の雑事を離れ、穏やかでニュートラルな心を取り戻す方法があります。やり方は簡単で、要するに、意識を向けるところを変えるだけなのですが、その方法をお伝えする前に、予備知識として知っておいていただきたいことがあります。なぜ、このやり方で心が落ち着くか、そのしくみを知っておくと役に立つと思うので、量子力学のお話なのでちょっと難しいかもしれませんが、しばらくおつきあいください。

私たちの周りには固体、液体、気体で色々なものがありますよね。家、木、人、動物、川、雨、煙など、目に見えるものもあれば、空気、電波、音など、目に見えないものもあります。私たちの思考や感情も目に見えないけれど、それがあることを疑う人はいないでしょう。

これらの有形無形の全てもものの、すべての源になっているものが、素粒子です。私たちの体も、思考も、感情も、全部素粒子でできています。

この素粒子は、地球上のどこにでもあり、地球だけではなく、宇宙のあらゆる場所に満ちています。すでにあるものだけなく、まだ形をとっていない、これから何かになる可能性を秘めている素粒子が、目にはみえなくても、あらゆる場所に漂っています。

この、すべての創造のもとになっている素粒子が満ちている場を、空間をいいます。あらゆるものがここから生まれ、ここに還っていく、すべてのエネルギーの源が、ここに在ります。(本当は、量子力学の観点から言うと、空間というものも存在しないのですが、時間も空間も存在しない量子の世界は、私たちの慣れ親しんだ認識から飛躍しすぎていて混乱するので、ここでは空間としておきます。)

例えば、建物は空間を壁や屋根で仕切ったものですよね。建物が建つ前にも空間は存在していますし、建物がなくなった後にも、空間は存在しています。始まりも終わりもなく、常に、今、ここにあります。

この空間に意識を合わせることが、心を穏やかにするコツなのです。ここに同調すると、私たちは、源のエネルギーにアクセスし、狭い領域の「我」から抜け出て、本来あるべき状態にシフトします。

日々の出来事で揺れ動く、大波小波に揺られる木の葉のような状態は、私たちの本来の姿ではありません。心の奥深く、潜在意識の奥底にある、私たちの本質は、深い海の底のように、静かで穏やかです。

それでは、ここで、具体的に、空間に意識を合わせる方法をお伝えしましょう。

基本的にはどこにいてもできるのですが、慣れないうちは、静かな場所で、目を閉じて行う方が、効果を実感しやすいと思います。まず、自分がいる周りの空間を意識します。難しく考えすぎなくても大丈夫。部屋の中にいたら、部屋の中に壁に仕切られた空間があるな、ぐらいに思ったらいいと思います。

それができたら、だんだんと、感じ取る空間を広げていきます。壁で仕切られていても、壁を取った向こうには空間が広がっていると考えてください。部屋の大きさから、数十メートル四方、数百メートル四方へと、意識する範囲を広げてみていってください。気持ちが落ち着く効果が現れたら、そこでやめてもいいし、もっと意識を広げて、町全体、国、地球上のあらゆる場所に空間が広がっているとイメージしてみてもよいでしょう。

もし、屋外でするなら、天気のいい日に、空を見ながら、同じように空間に意識を合わせて、感じることをしてみたらいいと思います。

これだけで、自分を創っているもとにして、すべての根源であるエネルギーと同調し、気持ちが静かでフラットな状態になりやすいはずです。

最後に、ちょっと余談ですが、思考の現実化がどういうものか、量子力学的な説明をしてみたいと思います。

有形無形すべてのものを作っている素粒子は、先にお伝えした通り、あらゆるものになる可能性を秘めて空間に漂っているのですが、意図をもって眺めると、その通りに配列するという性質を持っています。可能性にすぎないときは波の形なのですが、誰かが「こうなる」「こうにちがいない」と思ってみると、波から粒になって、その思考の通りに現れる、というもの。

だから、世の中は悪い人ばかりだと思うと、悪い人ばかりが目の前に現れるし、自分は運がいいと思うと、そういう現実が形を取って目の前に現れます。恐れを抱いて観察すると、恐れているものが形をとってしまうし、愛を持って眺めると、愛が形をとって自分の現実に現れます。恐れていることより、願っていることを常日頃からイメージすることが、いかに大切か、ということです。

また、量子力学にいうと、思考も感情も素粒子でできたエネルギーで、似た波長をもつものと引き合ってくっつき、強化されるという性質があります。例えば、いつもネガティブな思考や感情を発していると、その思考や感情の素粒子は、ポジティブな思考や感情のエネルギーを発している人はスルーして、同じようにネガティブ・エネルギーを発している人の素粒子とくっつきます。なので、ネガティブな人は、自分と同じようにネガティブな人と関わりができてしまいやすいというわけですね。どこへいってもネガティブな人とばかり出会うという人は、環境を変えるより、自分の思考や感情を変えたほうがいいというわけです。

量子力学の話は、今までの人間の常識とはかけ離れているので、理解するのが難しいのですが、奥が深くて面白いと思います。でも、もし、背景にある仕組みが難しかったら、そこは飛ばしても構いません。空間を意識するというコツだけ実践すればいいと思います。よかったら試してみてくださいね。

料金改定のお知らせ

セラピールーム.・ハミングバードでは、2013年より約12年間、専門性の高いカウンセリング・サービスを比較的リーズナブルな料金で提供してまいりましたが、2025年4月1日より、メニュー&料金のページの通り、カウンセリング料金を改定させていただくことになりました。

今後とも、訪れてくださるクライアント様に最善が起こるよう、1回1回心を込めてカウンセリングをさせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

※現在、4回または6回コースご利用中のお客様におかれましては、差額の追加料金は発生いたしません。

※現在単発で継続されている方を含め、2024年1月1日以降にセッションを受けられた方は、6月30日までの3か月間は、旧料金のまま据え置きとさせていただきます。

よろしくお願いいたします。<(_ _)>

頭を空っぽにするコツ

家に帰っても、仕事のことを考えてしまうという方はいっしゃいますか?

それって、心が休まらないですよね。  

今、目の前に仕事があるならともかく、明日、職場に行かないとどうしようもない問題について考え続けるのは、エアーで仕事をしているようなもの。

脳は現実と想像の区別をつけません。仕事のことを考えるだけで、本当に仕事をしていると勘違いした脳が体に指令を出し、アドレナリンやコルチゾールというストレス物質を体内に作り出して、心と体を「頑張るモード」にしてしまいます。結果として、疲れるけど、何もはかどっていないということが起きます。なんだか、とてももったいないですね。

どうせなら、お休みの日は仕事のことを考えずにゆっくり休んで、消耗したエネルギーを回復したほうが、いざ出勤したときは、より冴えた頭で、元気に働けます。

そのためにも、考えるのをやめて、頭をからっぽにする時間を持つことは、とても大切なのです。

そうはいっても、「考えたくなくても考えてしまう。どうやって考えるのをやめたらいいのかわからない」、という人、多いかもしれません。

今日は、そんなとき、どうしたらいいのか、というお話です。

皆さんは、ブルース・リーの「don’t think,feel」というセリフを知っていますか?「考えるな、感じろ」という意味ですが、これは奥が深い名言だと思います。

感じることに集中すると、考えなくなり、 やがて頭が無になっていきます。頭が無になると、心が穏やかで平和になります。

(これは余談ですが、そうなると、自分の中のとても賢い部分、すべてを見通せるスーパーコンピューターである潜在意識につながりやすくなります。潜在意識につながると、一生懸命頭で考えるより、ずっとよい方法を、「ひらめき」という形で、瞬時に、苦労なく、見つけやすくなります。体的にも、そのほうが余分な力が抜けて、楽に、最大の力を発揮できることを、ブルース・リーは知っていたんですね。)

では、ここで、感じる練習として、試しに、1~2分でいいので、次のうち、どれかをやってみてください。

  • 今、周りにある音を3種類、聞き分けてみてください。そのうちで、一番耳に心地いい音を選んで、しばらく耳を傾けてみてください。
  • 今、目に入るものを3種類選んで、その形や色を観察してみてください。地球を訪れた宇宙人が、初めて見るものを興味深く観察するみたいに、眺めてみてください。
  • 呼吸に意識を向けてください。息を吸ったときと吐いた時に、空気が鼻の裏側を通る感覚を、丁寧に心地よく味わってください。
  • 呼吸するときに、自分の胸やおなかがどんな風に動くか、じっくり観察してみてください。

いかがでしょうか。これをやっている間は、「観察モード」になり、感覚に集中するので、自然にあまり考えなくなるのが実感できましたか?

「何かについて考える」という思考モードのときは、人は頭の中で、ものごとを分析したり、自分なりに解釈したり、「いい・悪い」で判断したりしようとします。その結果、脳が働いて疲れるのはもちろん、自分の思考がいろいろな感情を作り出してしまい、心が波立ちやすくなります。

これに対して、観察モードになって、感じることに専念すると、頭の判断がやむので、脳が休まり、ニュートラルな視点になり、結果的に心が穏やかな状態になりやすいのです。

この1~4のエクササイズは、ネガティブなことを考え続けて疲れてしまうとき、思考を断ち切って自分をリセットするためにも使える、簡単な方法なので、よかったらやってみてくださいね。

過去と未来をよりよくする方法

すでに起こってしまった過去のできごとをよりよく変え、まだ起こっていない未来をよりよく作る秘訣があります。

それは、現在をよりよく変えることです。

過去に起こったこと自体は、時間をさかのぼって戻って変えることはできませんが、過去に対するとらえ方を変えることは可能です。結局、過去に起こったことが、よいか悪いかは、今、自分がその出来事を、いいととらえているか悪いととらえているかによるものです。どう見るかが100%なんですよね。つまり、悪いことだったとみなすのをやめれば、悪い過去ではなくなるということです。そして、それができるのは、いつでも今、現在なのです。

できごと自体はいつもニュートラル。それをどうとらえるかが、その人を取り巻く現実を作るものです。

では、どうやって過去の捉え方を、「悪い」から「いい」に変えたらいいでしょうか。

一つのやり方としては、「そこから何を学んだか」「この体験にどんな意味があるのだろう」と自問することです。どんなにいやな体験でも、探せば、自分の人生をよりよくするための学びが見つかるものです。学びにフォーカスすれば、それが苦しかったとしても、ただの苦しみではなく、建設的な苦しみとなり、いやな体験が、これからの人生で、きれいな花を咲かせるための肥やしになります。また、どんな辛いことでも、そこに意味があれば耐えやすくなるというのは、ナチスドイツ下で3年間強制収容所にとらわれていた、ユダヤ人精神科医の、ヴィクトール・フランクルが身をもって証明したところです。

過去を悪いものととらえるもう一つのコツは、すでに起こったことに、抗うのをやめること。こうあってはならなかった、どうして自分だけこんな目に、という思いは、すでにそうあるものと勝ち目のない争いをしていることになり、葛藤と苦しみ、無益な消耗を生み出すばかりです。その体験に対するネガティブな思いはさらに強化されて、自分の中にこびりつくでしょう。抵抗をやめ、力を抜いて、ありのまま受け入れると、過去の辛かった感情や思いは、もっと早く通り過ぎて行きます。

さらにつけ加えるなら、もし現在、幸せなら、辛い過去を思い出すことも少なくなるはずです。なので、今、この瞬間を心地よく、幸せを感じるようにしていくといいと思います。

今、この瞬間、幸せを感じるというのは、余計な思考に邪魔されなければ、本当は誰にでもできることです。

例え、1000万円の借金があったとしても、今どうしようもないなら、その問題にふけって格闘するのをやめて、目の前にある美しい夕日をうっとり見ることを自分に許可します。そうすれば、その瞬間は、その人は、1000万円あるなしに関わらず、幸福感を味えます。

幸せというのは、いつでも今しか感じられません。3分後に幸せになることはできません。(多くの人が気づかないうちにやっていることですが)今、過去のもう起こってしまったことや、まだ起こってもいない未来を案じて、今を台無しにすることをやめれば、もっと今、幸せを感じることができるのです。

今に最善を尽くし、今を充実させていけば、過去をネガティブにみることも自然に減っていくでしょうが、同じことが、未来をよりよくする秘訣にもなります。

結局、人がなにかを体験できるのは今、現在という時制でしかなく、よって、何かを動かしたり、変化を加えたりすることも、今しかできません。現在に集中して、最善をを尽くせば、未来は必ず、そうしなかったときより、よくなります。

例えば、今、おいしい食事が目の前にあるのに、1000万円の借金のことを考えてて食べていたら、おいしさを感じないまま、気づいたらお皿が空になっているでしょう。せっかく、一流の料理人が心を込めて、いい材料を集めて作った料理であっても無駄になり、自分の身になって、自分の人生に、たとえ少しかもしれないけれども、よい変化を及ぼすという機会を逃してしまいます。

この時、もし、今日のところはどう逆立ちしても返せない借金のことは横に置いておいて、目の前のごちそうに集中したら、もっと目でごちそうのいろどりを楽しみ、おいしく味わえるでしょう。そうしたら、その間は心地よいひと時となり、リラックスさせたり、幸福感を感じさせたりする脳内神経物質がたくさん出て、心や体が、一時でも元気になるでしょう。集中力が増すから、仕事がはかどり、おいしいものを食べて機嫌もよりよくなるでしょうから、人ともにこやかに接することができ、必要な情報が入ってきて、借金を返すためのよい方法にもつながるかもしれません。夜も、ずっと思い悩んでいるよりは、ぐっすり眠れるようになるでしょう。

こうして、今、ここに集中してフルに体験し、最善を尽くす選択をすることで、少し先の未来がよくなるということ。これを続ければ、ドミノ倒し的に未来がよくなっていきます。もちろん、借金を返すため、問題解決のために、今、現在、できることがあれば、他に気を取られたりせず、それに集中して最善を尽くすことが、よりよい未来を作る選択になります。

過去も未来も、実は実態はなく、人の頭の中にある架空の概念にすぎません。実態があるのは今、現在だけなんですよね。人間の集合意識には、過去、現在、未来という時系列の認識が埋め込まれているから、この辺は、なかなか理解するのが難しいところではありますよね。

今回は、今をよいもので満たしていくことが、過去と未来をよりよく変えるカギになるというお話でした。

謹賀新年

2025年が、みなさんにとって、光があふれる年になりますように。

本年もよろしくお願いいたします。