Creedの、この、With Arms Wide Openという曲は、昔、アメリカに住んでいた頃に流行っていました。
まだ、カウンセラーの仕事に就くどころか、この道もまだ目指していなかった頃のことです。
カーラジオから流れてきたこの曲の、歌詞とメロディー、気持ちを込めた歌い方が、心に流れ込んできて、この歌を作った人の心情が、ありありと理解でき、いいなと思った記憶があります。
このヴォーカルの人(Scott Strappという名前だそうです。この曲は好きだけど、このバンドのファンというわけではないので、今、調べて初めて知りました。)は、この曲を、自分の子供が生まれるときに書いたのでしょう。
歌詞を要約すると、
「その知らせを聞いて、喜びの涙が頬を伝った。
僕の人生は変わる
陽の光の下で、大きく両手を広げて、君を迎えよう。
ようこそ、ここへ。
君にあらゆることを教えよう。
君に愛を教えよう。
僕たちは畏敬の念に打たれて立っていた。
僕たちは命を生み出した。
たった一つだけ、願うことがある。
どうか、自分のようでありませんように。
どうか息子には、人生は自分の手の中にあること、大きく両手を広げて世界を歓迎すればいいということが、理解できますように。」
ということが書いてあります。
愛にあふれた曲で、いいなと思います。
特に、この「自分みたいにならないように」というところに、自分のように過ちを犯し、辛い思いをしないように、という意味合いを感じます。この人の傷つきと、無条件の愛が、この部分に込められています。
ヴォーカルのスコットは、その後、何度も自殺未遂を起こしたり、暴力沙汰で訴えられたりと、波乱の人生を送り、最終的に双極性障害と診断されます。
一度、死のうとしたとき、息子の写真を見て、思いとどまったということです。
色々葛藤しながら、自分を持て余しているような生き方をしてきた人という印象を受けますが、この歌を聞く限り、内面の奥底に、非常に純粋で、優しい心を持っている人なんだろうと思います。