盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

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07月

氣の流れをよくする

先日、某温泉に行って、日帰り入浴してきました。

でも、申し訳ないのですが、正直いって、その入浴施設、なんだか、癒されないのですよね。有名な温泉郷にある施設の一つで、泉質はいいのですが、居心地が悪いのです。すごく混んでいるわけでもないのに、なぜでしょうか。

そのわけは、建物の材質と構造にあると思いました。

綺麗な色で塗ってあるとはいえ、コンクリートでできていて、窓が一つもなく、天井が高いのです。天井の方に大きく空気孔が空いているから、息苦しさはないし、コンクリートだから外が暑くても中は涼しいし、その辺はいいのですが、四方をコンクリートで囲まれていると、氣の流れが遮られることを、改めて実感しました。

もし、窓でもあって、外に木の生えた庭でもあったら、視覚を通して氣の交流が起こるから、全然違っていたでしょう。

昔、ある映画でみた、刑務所の中のシーンを思い出しました。その刑務所は、重い罪を犯した受刑者が長年入っているところで、建物にはほとんど窓がなく、唯一、空が見える小さい窓があります。そこから青空を見るのには、順番待ちがあって、何週間に一回か回ってくるだけです。そこで、外を見ることに飢えている受刑者たちの間で、順番を奪い合うための殴り合いが始まるという、本筋とはあまり関係のないワンシーンが、今でも印象に残っています(何の映画だったか、タイトルも本筋は忘れてしまいましたが)。

この時、受刑者たちが欲していたのは、窓から見える青空ですが、それはとりもなおさず、清らかな氣のことだったのだと思います。

実際、アメリカにいたとき、州で一番大きな刑務所でカウンセラーの求人募集があったので、ちょっと興味があって応募したことがあったのですが、面接に行って刑務所を見学し、やっぱりやめよう、と辞退しました。その一番大きな理由が、コンクリートでできた大きな刑務所の建物に窓が一つもなく、太陽光が入って来なくて、1日中、昼か夜かわからないような場所だったから、でした。ここに毎日いたら、(受刑者と接することより、建物の構造的に)心身に悪そうだと思ったのです。

刑務所にあまり窓がないのは、逃亡できないようにするためだと思いますが、これでは、ただでさえ、心の闇を抱えている受刑者は、一層心が荒んで、更生から遠ざかってしまうかも、と思います。

コンクリートで囲まれた建物や場所は、氣の流れを遮ります。駅の地下道なんかもそうですね。物理的な穢れ(地下道の排水路のちょっとした汚水とか、カビとか)や、目に見えない穢れ(人の念とか)もたまりやすくなります。大きな窓があって、絶えず新鮮な空気が流れ込んで循環したり、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出してくれる植物(やはりエネルギーの循環を促してくれる)が十分あったなら、穢れはたまりにくいでしょう。コンクリートでなく、木でできた建物も、やはり、氣の流れが遮られにくいように感じます。

個人的には、色々な人が泊まる割に、冷暖房完備で窓を開けることが少ないホテルなんかも、氣がよどんでいて、居心地の悪さを感じます。なので、開けていいなら、まず窓を少しでも開けて、空気を入れ替えるようにしています。

もし、鬱状態の方がいらっしゃったら、何かをする気持ちになりにくくなると思いますが(鬱はそもそも気持ちが淀んで流れが悪くなっている状態ですから、そうなってしまう)、毎朝、窓を開けて、空気を入れ替えたり、太陽の光(特に朝日)を入れたりするだけでも、少し気持ちが晴れると思います。

または、氣がいい場所に行って、しばらくそこにいるのも、お勧めです。自然の多い場所とか、神社を参拝するのもいいですね。

意識的に、自分の氣をよくすることを、心がけたいものですね。