カウンセリングをしていて、人にどう思われるかを気にする人がとても多いなあと思います。
古代から、日本の集合意識にある傾向なんでしょうね。
農耕民族は、互いに助け合って作業をしなければ生きていけなかったので、人とうまくやること、調和することがサバイバルスキルだったからでしょう。
自意識が過剰になり、人にどう思われるかを気にしすぎると、自分のやりたいことを思うようにできず、多くを成し遂げることができなくなる、というデメリットがあると思います。
行動、ひいては、創造性が制限されてしまう。
自意識がありすぎると、人や社会の役に立つことができなくなると思います。
そもそも、真に利他的な人は、自我が少なく、自意識が少ないものです。
マザーテレサとか、シュバイツァーとか、ナイチンゲールとか、宮澤賢治などは、自分が周りにどう思われるか、さして気にしなかったと思います。自分がしたいことを人目を気にせずにしていたから、真に人に貢献できたのだと思います。周囲の目を気にしないと、穏やかな気持ちを保つことがより容易になるというおまけもついてきますね。
究極、観音様とか菩薩とか、仏様の類は、自分がどう思われるか、まったく気にしない境地に達している存在でしょう。自我を超越しているでしょうから。
そのほうが、余計なエネルギーを消費せず、偉業を成し遂げられるのだろうと思います。