最近、ゆっくり記事を書く暇がなくて、ご無沙汰しています。
今日はカウンセリングの現場でよく目の当たりにする、一種の法則のようなものを、手短に書いてみます。
1)頭で考えすぎると行動力が衰える。
思考過多であれこれ考える人は、不安を生み出し、自分にストップをかけて動けなくなりがちです。
2)過去のことを考えすぎると鬱になり、未来のことを考えすぎると不安になる。
過去はすでに過ぎ去っていてもう変えられないので、無力感にとらわれやすい。無力感は抑うつ状態を生み出しやすい。まだ来ていない未来のことも、今は変えられない。変えられないことを何とかしようともがくと、焦燥感にとらわれ、不安になりやすい。唯一変えられる時制である現在にフォーカスするのが、最も効率的で健全な意識の持ち方です。
3)依存すると支配される。
依存すると、依存の対象に自分をコントロールする力を与えてしまいます。たとえば、パチンコやお酒に依存すると、パチンコやお酒が自分を支配するようになる。それが自分の意識の中で大きな存在になり、やがてそれ中心の生活を送らなければならなくなってしまいます。対象が人でも同じ。誰かに依存すればするほど、その人は自分の中で力を持つようになり、その人の言動によって一喜一憂するようになる。そして、その人がいなければ幸せではなくなる。これでは自分で自分を幸せにすることができなくなってしまいます。
4)境界線がない人は依存したりされたりしやすく、人に影響されやすい。
境界線(=人と自分の境目が甘い人)は、自分の感情と人の感情を混同たり、人の問題に責任を負おうとしたり、逆に自分の問題を人に背負わせようとします。境界線がない人には「自分がない人」が多いです。自分は自分、人は人、という風に割り切り、自分の人生には自分で責任を持つ、人の人生は最終的にはその人がなんとかするしかない、と意識するように心がけると、境界線が引けるようになり、人の影響を受けにくくなります。そして、周囲の目を恐れず、適切に自己主張もできるようになっていくので、生きるのが楽になります。