盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

ハミングバードは、心理療法カウンセリングのセラピールームです

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04月

原因と結果の法則:こころ編

①憎しみから行動すると、苦しい結果を招きよせる。

誰かを見返したい、というのも憎しみの一種だと思います。行動の源が喜びや愛情から来ている場合は、自分にとっても周囲にとっても、よい結果が得られるものです。

 

②心にバリアを張りすぎると、孤独になる。

ひどく傷ついた経験がある人は、心にバリアを張り巡らせる傾向があります。それをすると人と接しない分傷つかなくて済む反面、孤独感が深まり、満たされない思いが強まります。誰に対して心を開き、誰に対しては用心して閉じておくか、識別する目を養うと、傷つくことなく、人と交流できるようになります。

 

③怖いことから逃げると、そのことはもっと怖くなる。

目を背ければ背けるほど、そのものの心に対するネガティブな影響力は増すものです。逃げきれないものならば、腹をくくって対面したほうが、余計な恐怖心を増加しないですむ分、効果的です。

 

④人からよく思われようとすればするほど、人からよく思われない。

そんなこと考えないで自然体でいるほうが、人が寄ってきます。自分がどう思われるかより、どうやったら相手が心地よくいられるか、というのも考えながら接すると、緊張や不安なく話すことがより容易になるでしょう。そうすることにより、自分に向けられたフォーカスが、他者に向けられるため、自意識過剰になるのを防ぐことができるから。

 

ほかにもあるけれど、今日はこんなところで。                         (Chika)

 

 

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心のお医者さんの選び方

 

私がアメリカから帰国して、日本の精神医療事情を初めて知ったとき、ショックを受けたことは多々あるのですが、その一つに、処方薬の多さがあります。

あまりにも多種類の、重複した薬を出しすぎているように思います。「不安」というひとつの症状に、5種類も6種類も薬が処方される。

私は精神療法士なので、精神科医や心療内科医と違って、薬の処方はできませんし、薬物療法は専門外なので、意見する筋合いはないのかもしれません。それでもアメリカでは私たちは精神科医とチームを組んで共通の患者を治療するので、どういう症状の人にどういう薬がどのくらい処方されているかは、割合よく把握していました。

アメリカでは日本以上に向精神薬の処方薬の依存が問題になっており、何年も何十年も向不安薬や麻酔的な作用のある痛み止めを飲み続けた人が、それなしでは生きていけなくなる姿を、実際に私も見てきました。そういう薬に依存してしまうと、麻薬と同じで、薬が切れると強い不安に耐えられず、半狂乱になったりします。そして、薬を手に入れるためならなんでもするようになる。慢性的な痛みがあって痛みどめを処方されている自分の母親のかばんから、薬を全部盗み出すことを繰り返す。母親は娘に盗まれないよう枕の下に薬を隠して寝ている、というケースも割合よくありました。こういう場合、娘の薬への依存のために、親子関係もひどく傷ついてしまっていました。

特にベンゾ系の向不安薬は、即効性がある代わりに依存性が高いので知られています。その結果、やめられなくなり処方した医者が訴えられるということが多くなり、ベンゾ系の薬はもうアメリカでは処方されなくなってきました。日本では、おそらくまだ一番多く処方されている薬の一つですが、アメリカに持ち込めば、麻薬扱いで処罰されます。

向精神薬を飲みすぎて薬漬けになっている人の顔は、見ただけでわかります。表情に生気がありません。向精神薬は、丹田に蓄積されている生命エネルギーを大幅に奪うので、人を無気力にします。活力を奪うだけでなく、集中力、記憶力も鈍らせ、意志の力も奪ってしまう。だから、自分の心を自分の意志でコントロールする力は低下します。自分の心をコントロールできなくて、どうやって心を健康な状態に戻せるでしょう。

もちろん、このようなデメリットがあっても、向精神薬を飲むメリットの方が大きい場合も、中にはあるでしょう。飲まなければ自傷他害しかねないほど心が不安定な場合などは、薬を飲んだほうがいいと私も思います。

でも、薬を飲むことにより、余計症状をひどくしている場合や、もともとの症状以外に、体調を悪化させる等、別の症状を引き起こしている場合も、多々見受けられるのも事実です。

こういうことを踏まえて、精神科医や心療内科医にどうしてもかからなければならないというなら、副作用を訴えたとき、ちゃんと耳を傾けてくれる先生を選ぶよう、お勧めします。それと、薬を処方するとき、それが何の薬で、どういう作用があり、どういう副作用があるかまで、ちゃんと教えてくれる人。向精神薬に副作用はつきものです。そこまでちゃんと説明してくれるお医者さんは、少なくとも誠意があると思います。

これは、身体のお医者さんにも言えることですが、心のお医者さんものいうことも、権威のある人だからといって鵜呑みにしないこと。誤診というのは残念ながら実際あるので。(それも残念ながらよくあることです。)

心の問題には必ず原因があります。原因を見ないで、表面に出ている症状だけを薬で抑えるというのは、根本的解決にはならないです。たぶん、今の日本の精神医療システムでは、ちゃんと原因まで探って根本的治療をするというのが時間的にもその他の事情的にも難しいのでしょうが、「この人、そんなにたくさん薬を飲み続けなくても、治るのに。(っていうか、薬を飲み続けても、ここを改善しなきゃ治らないのに。)」と思う人が巷にあまりにもたくさんいて、本当に歯がゆいです。

そこまで薬に頼らなくても、心の治療ができるようなシステムが、早く日本にできたらいいのに、と切に願う今日この頃です。                                                                                                                                                      

 

 

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自然とつながる


先日、川辺の土の上を歩いていて、土の上とコンクリートで舗装された道を歩くのとでは、自分の内面に伝わってくるシグナルが違うことに気づきました。

土の上の方が、やっぱりホッとするのです。

それで改めて思ったこと。現代の日本に住んでいる人は、よほど山の中に住んでいるとか、農業や牧畜をやっているのでない限り、土の上を歩くことが日常的にあまりないのではない気がする。

これでは、心身のバランスを崩す人が多いのは、当たり前だと思います。

現代の生活様式では、人が自然から切り離されてしまっているんですよね。

自然というのは、心身のバランスをとる手助けをしてくれるもの。心身が健康であるために、欠かせないものです。

自然のリズムに沿って生活していると、心も体も調子がよくっていきます。これはどういうことかというと、例えば、太陽が昇ると同時に起きて、暗くなったら早めに寝る。新月に物事を初めて、満月に完了させる(新月に撒いた種を、満月に収穫する)など、月のサイクルを意識する。その季節に、その土地で取れたものを食べる、など。

もっと簡単なところでいえば、木がたくさん生えているところにいく、雲や星や月を見上げ、今日の月がどんな形をしているか、気づく、太陽の光を吸い込む、足の下の土の感触を感じる、鳥や虫や水のせせらぎに耳を傾ける、加工食品をやめて、できるだけ新鮮な野菜や果物を食べる、等するだけでも、自然とつながることになり、自律神経が整ってきます。心身の毒が浄化されるので、ストレスも軽減されます。

この人工的になりすぎた無機質な世界で、意識して自然とつながる時間を持つことは、あたかも狂いかけた時計の時間を合わせるように、心や体の調子を整えるための、大きな助けになると思います。

  (Chika)

 

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