盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

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どうせ比べるなら

人は、自分が不幸せな時は、自分より幸せそうな人に目が行き、羨ましく思ってしまいがちです。でも、それでは、「何で自分だけ」とみじめな気持ちになるのが関の山。

だけど、本当は、世の中には、自分よりも恵まれず、もっと壮絶な思いをしている人は、いつでも、たくさんいます。

どうしても比較しなければならないなら、自分より恵まれていない人に目を向け、自分と比較してみてください。

自分はそこまで辛くない、と思えて、少し気が楽になるはずです。

お勧めは、大変な境遇にいる主人公が困難を乗り越え、成功したり、幸せになったりする、ハッピーエンドの映画や本を見ることです。自分の辛さを忘れ、かつ、勇気をもらえ、前向きな気持ちになりやすいからです。自分の辛さと重ね合わせ、未消化の感情があふれて浄化される、カタルシス効果が起こる可能性もあります。

個人的なお勧め映画は、「しあわせの隠れ場所(The Blind Side)」「幸せのちから(Pursuit of Happyness)」です。どちらも、とても辛い境遇の主人公が成功をつかむ話ですが、主人公の誠実で気高い人間性が、道を切り開き、幸せになっていく鍵になっているところがとても印象的です。

よかったら、見てみてくださいね。

強迫性障害について

先日、お問い合わせがあったので、今日は、強迫性障害についてお話してみたいと思います。

強迫性障害は、強迫観念と強迫行為の2つから成る精神疾患です。

強迫観念とは、繰り返し、執拗に頭の中に入ってくる、不快な考え(病気になる等)やイメージ(恐ろしい場面等)、衝動(誰かを刺し殺す等)などです。

強迫行為(儀式)は、強迫観念に突き動かされて、もしくは独自の厳格なルールに則って、遂行しなければならない、と感じる反復行動(手洗い、色順に並べる、蛇口やコンセントの確認、同じルートを歩くetc.)や脳内行為(頭の中で数を数えたり、言葉を繰り返すetc.)のことです。

ウイルスに感染しないように手洗いをするのは、誰でもやるであろう普通の行動ですが、強迫性障害における強迫行為は、「感染を防ぐために1時間手を洗う」等、過剰な行為であったり、「大事な人が危険な目に合わないために、ものを左右対称に並べる」等、非現実なことが多いです。

割とよく目にするのが、車の運転後、人にぶつかっていないか気になって、長時間かけてドライブレコーダーを再生して確認するケースです。ストーブを消したか、コンセントを抜いたか、鍵を閉めたか等も、強迫行為の確認行為に該当します。

通常、強迫行為は、強迫観念を消すために行います。つまり、不安を消して、安心を得るための行為であり、強迫性障害の方の心の奥には、強い不安が潜んでいます。

強迫性障害は、過度な責任感、完璧主義、過剰な危機感、不確実なことへの不耐性、強いコントロール欲求、思考を重視しすぎる傾向などの特性がある人が比較的り患しやすいです。

こうあるべきと強制されたり、頻繁に批判される生い立ちがあり、ありのままでいることを許されなかったり、幼少期でも成人してからでも、虐待やいじめ等、自我を脅かされるような何らかのできごとがあったりした場合、不安の土壌ができてしまい、強迫性障害を発症することがありますね。

治療方法としては、強迫観念のいうことに耳を傾けないことが大事で、教科書的には露出療法(あえて、恐れていることに身をさらし、慣れる)が効果的とされています。

強迫観念が頭の中に起こったとき、その思考のいうことを聞いて、思考が命ずること、欲すること(強迫行為)をしてしまうと、強迫行為はどんどん強化されてしまいます。反対に、強迫観念に注意を払わないで、いうことを聞かなければ、最初は、強迫観念は「自分のいうことを聞かないと、怖いことが起るぞ!」と脅しをかけようとするでしょうが、そのうち、「言っても相手にしてくれない。無駄だ」とあきらめて、声を発しなくなります。

また、嫌なイメージは、いいイメージで上書きをするなどの方法も、役に立ちます。

ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)という療法の、脱フュージョンというテクニックも、強迫観念はもちろんのこと、有害な思考、役に立たない考え(不安を強めるだけのぐるぐる思考など)を流すためにとても使える方法です。

ちなみに、何度も整形を重ねたマイケル・ジャクソンがなっていたかもしれない身体醜形障害、ごみ屋敷にしてしまう人がなりがちなためこみ症、抜毛症や皮膚むしり症も、強迫性障害のカテゴリーに入る疾患です。

露出療法も効果があるとは思いますが、個人的には、強迫性障害の人の心の底に横たわっている、強い不安が形成された背景に気づかせてあげ、それにまつわる、未解消の感情を解消してあげることが、根本的な改善には必要だと思います。

開運する思考のあり方

年始ということで、運を開く思考のあり方について、お話したいと思います。

自分を取り巻く環境や人との関わり、出来事の中で、ありがたいこと、ラッキーなことに目を向けると、開運につながります。

逆に、人と比べてどうして自分はついていないんだろう、とか、あの人のせいでこうなった、とか、自分はどうしてこんなにダメなんだろう(「あの人のせいで」の自分バージョンですね。他責も自責も、誰かを責めることという意味では同じです)等の思考は、運気低下につながります。

思考というエネルギーを注げば注ぐほど、その事象は増幅し、もっと目の前に現れるようになるので、ありがたいことやラッキーなことを探して、そのことを意識に置けば、同様の性質のものが自分の人生に現象として現れやすくなります。

その逆も真なりです。

人それぞれ、思考の癖というのがあって、自分を取り巻く環境の中で、本当はありがたく、幸いなことがすぐそばに転がっていても、それを見ることなく、わざわざよくないことばかり探し、それを繰り返し考える人がいます。そうすると、不快な感情を作り出し、不運なできごとがどんどん起こってくるのは必至です。

例え、もし、嫌なことがあったとしても、そこから何を学べるかを考え、それを生かしてよりよい未来を作るための教訓にすれば、その出来事は不運なできごとではなくなります。未来の自分から見れば、「確かに辛かったけど、あれがあって幸いだった」という、ポジティブな出来事になるでしょう。

本来、できごとそのものはニュートラルであり、いい、悪いというのは、人それぞれの見方、ひいていえば、意識のあり方が決定します。意識のあり方は、その人が体験する現実を作り出します。

ありがたいこと、ラッキーなことを探す癖をつければ、意識の状態はポジティブに変わっていき、よい現象を現実化していくというわけです。

謹賀新年

本年もよろしくお願いいたします。

光と愛は同義語です。その根源は自分の中にあり、まず自分から発することで、自他とも幸せにし、自らの幸せな人生、ひいては幸せな世界の創造へと発展していきます。

みなさんにとって、光あふれる一年になりますように、心からお祈り申し上げます。

                               2026年元日

「意志が弱くて取りかかれない」時の処方箋

先日、「やらなければいけないと思っても、意志が弱くて、ついついなまけてしまう」というご相談がありました。

勉強でも、家事などのタスクでも、やった方がいいのだけれども、楽しい用事ではないから気が進まず、なかなか取り掛かれないことってありますよね。

やらなくて済むならいいけれども、やらないと、未来の自分が困った羽目に陥るなら、今、やった方がいい。でもやる気が起きない。

そんな時に役立つ方法をご紹介します。

意志の力が強まれば、自分をコントロールする力もアップし、やるべきことに取り掛かることもできやすくなるのですが、この意志力というのは、自分の中に余白があった方が、発動させやすくなります。

意志とは、「こうしたい。」「こうしよう。」という思いのことですが、その思いに集中することでより強力になり、実行したり、実現したりするパワーも強まります。

けれども、頭の中に色々な考えや情報がごちゃごちゃ入っていたり、心が色々な感情でいっぱいいっぱいの時は、一点に集中するのが難しくなります。

なので、まず、一分でもいいから、自分の中に空白を作ってみてください。余計なものがなくなると、意志に集中し、実行する力も大きくなります。

一番簡単な方法は、目を閉じて、呼吸に意識を向けることです。

呼吸は、いつでも、「今、ここで、自分が」行っていることです。

「今、ここ」に集中することで、未来や過去に無駄に取られていたエネルギーが、創造が可能な唯一の時制である「現在」に戻り、何かを生み出す力が最大限になります。

また、「ホーム」である自分に集中することで、他者や周りの状況など、自分以外の「アウェイ」に意識が向けられたとき、散り散りに発せられて消耗していたエネルギーが自分に戻り、エネルギーがアップします。

外出しているときより、自分に家にいるときの方が落ち着くのと同じで、時々、意識を自分に向け、自分を感じてあげることは、自分を安定させるために、必要不可欠です。

呼吸に意識を向けるにあたってのコツは、息を吸ったり吐いたりするときに、鼻孔を通る空気を感覚的に感じることです。

息を吸うとき、鼻から入ってくる空気を感じ、吐くときは、出ていく空気を鼻の裏で感じます。入ってくる空気は風のように涼しく、出ていく空気は少し温かいはずです。こうやって、体で感じながら呼吸をすると、雑念が生じにくくなります。

もちろん、そうやってはいても、雑念を完全に防ぐことはできないでしょう。防ごうと思わないでください。雑念は入ってきてもいいのです。入ってくることを許し、入って思念はそっと横に置いて、呼吸の感覚に集中しなおします。

こうして、しばらく呼吸に集中すると、自分の中が静かになり、思考や感情が鎮まって、余白が生まれやすくなります。

その後で、やろうと思ったことに取り掛かってみてください。頭や心がいっぱいいっぱいのときより、スムーズに意志が通り、行動に移しやすくなるはずです。