盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

ハミングバードは、心理療法カウンセリングのセラピールームです

お問合せ: 019-681-2268 (完全予約制です。ご予約の際は、留守電にご連絡先を残していただくか下記お問い合わせフォームよりメールでご連絡ください。)
☆営業時間:9時~18時  定休日:第二、第四土曜、日曜、祝日

対人関係

人とつながることで得られるもの

人とのつながりが希薄だと、エネルギー不足になる可能性があります。

私たちは、人と交流することにより、自分と相手との間にエネルギー交換を行います。

否定的な関りは、ストレスや痛みをもたらして、エネルギーの低下を生み出しますが、愛ある温かい交流は喜びや幸福感をもたらし、エネルギーを活性化して輝かせ、生き生きさせます。

私たちは、人と関わることで、エネルギーを奪ったり奪われたり、お互いに与えあって、高めあったりもします。

誰かと一緒に過ごした後、気分が低下し、疲れを感じたときは、相手にエネルギーを奪われた、もしくはこちらがエネルギーを与えすぎたということです。

一緒に過ごした後、気分がよくなったり、元気になったと感じる場合は、相手からエネルギーをもらったということでしょう。その際、相手も同様に気分がよくなり、元気になったと感じるなら、お互いに与えあって、高めあったということ。

過去の傷つき体験から、周りはみんな敵だとみなして心を閉ざしたり、壁を作ることで自己防衛モードになったりすると、他者との交流によるエネルギーの供給が少なくなり、エネルギー不足から、抑うつ感や、イライラを感じやすくなることがよくあります。

人と関わることは生きていると避けられず、必須な要素です。そして、本当は、誰かを元気づけて幸せにしたり、自分を元気で幸せにする、とても素晴らしいことでありうるのです。

関りを避けるよりは、試行錯誤しながらでも、否定的な関りを減らし、肯定的な関りを心がける術を磨いていくことが大切だと思います。


人とよい関りを持つ秘訣(2)

前回、自分自身との関係が、周囲と自分との関係にリンクするという話を書きましたが、その補足です。

自分を嫌って辛く当たっていると、虐待的な関係を招きやすくなります。

例えば、アメリカで会った、ある若い女性のクライアントさんの話ですが、彼女は、幼少期にお兄さんから、「お前はブスだ。醜い」とからかわれ続けて育ちました。それがとても心の傷になっていて、大きくなっても自分のことを醜いと固く信じていました。実際その人は、顔だちも美しく気品もあって、ブスどころか正反対だったのですが、醜形恐怖症になってしまっていて、人に見られたくないあまし外出もあまりできないくらい、自分に自信を失っていました。

この人は、以前つきあっていた彼がとても虐待的な人で、過激な暴力や破壊行為があり、カウンセリングをしていた当時は刑務所に入っていたのですが、出たら彼女を殺すと脅しており、実際にやりかねなかったので、彼女はとてもおびえていました。

この例は極端かもしれませんが、自分のことを愛さず、辛辣に扱っていると、同じように扱われる人間関係を引き寄せてしまいがちにはなるでしょう。典型的な共依存タイブであれば、ひどい相手であっても見捨てられず、例え自分がズタズタに傷ついても、自分を愛せない代わりに相手を愛して癒そうとするので、不健全な関係から抜け出せなくなってしまうことも多々あります。「大事な私を粗末に扱うような人とはつきあわない」と宣言できるくらい、自分を愛せるようになると、共依存関係に陥ったり、攻撃的な相手と引き合ったりはしなくなります。

結果的に、この人は、出所した元彼となんとか完全に切れて、本当に自分を愛してくれる人と巡り会い、幸せになっていました。心の優しい人だったので、幸せになってくれてよかったなと思います。

 

 

 

 

人とよい関りをもつ秘訣(1)

人とよい関りを持つためには、自分自身との関りをよいものにすることが大切です。

自分の周りに形成される人間関係は自分自身のあり方を見せてくれる鏡なので、自分の心の深いところに葛藤が多いと、周りにも、葛藤の多いうまくいかない人間関係ができていくことになります。

例えば、自分自身に対して批判的で不寛容な人は、周りに、許せない、嫌だ、と思う人が多く現れることでしょう。自分の持っている想念が言動に現れることで、周囲の人のほうでもその人に対し、批判的で不寛容な態度を、反響として返してくることでしょう。そうなると、ピンポンのラリーのような悪循環が発生し、人を受け入れず、人にも受け入れられない、偏狭で不愉快な人間関係が続きます。これは、自分の意識状態と、それによって繰り返されるパターンに気づいて、自分のしていることを変えるまで続きます。

反対に、ありのままの自分を受け入れ、許し、優しく接することができる人は、周囲に、優しくて、寛大な人が多く集まってくるでしょう。

もし、しんどい人間関係がいつも周りにできてしまうなら、他人に不満を抱く前に、自分自身の心の中に不協和音がないかどうか、確かめてみるといいかもしれません。

 

 

 

 

 

健全なパートナーシップとは

1.  個性を認める

2.  パートナーとの一体性と分離性の双方を体験する

3.  パートナーから最高の資質を引き出す

4.  終わりを受け入れる

5.  変化と探究にオープンである

6.  相手の成長を引き出す

7.  真の親密性を経験する

8.  欲するものを正直に伝えられる自由がある

9.  与えて受け取ることができる

10.  相手を変えようとしたりコントロールしようとしたりしない

11.  パートナーが自分の足で立てるよう、勇気づける

12. 自分とパートナーの欠点を受け入れる

13. 受け入れられる約束を見いだす

14. 高い自尊心を持つ

15. 信頼し、信頼される

16. 自発的に気持ちを表現する

17. 親密さを歓迎し、無防備であるリスクを負う

18. 自分とパートナーが平等であると認める

(Burkhamer, Jessica., Couple Counseling:  Effective Techniques to Create Harmony and Strengthen Relationships, live seminar from Cross Country Education, Inc.)

 

016