家に帰っても、仕事のことを考えてしまうという方はいっしゃいますか?
それって、心が休まらないですよね。
今、目の前に仕事があるならともかく、明日、職場に行かないとどうしようもない問題について考え続けるのは、エアーで仕事をしているようなもの。
脳は現実と想像の区別をつけません。仕事のことを考えるだけで、本当に仕事をしていると勘違いした脳が体に指令を出し、アドレナリンやコルチゾールというストレス物質を体内に作り出して、心と体を「頑張るモード」にしてしまいます。結果として、疲れるけど、何もはかどっていないということが起きます。なんだか、とてももったいないですね。
どうせなら、お休みの日は仕事のことを考えずにゆっくり休んで、消耗したエネルギーを回復したほうが、いざ出勤したときは、より冴えた頭で、元気に働けます。
そのためにも、考えるのをやめて、頭をからっぽにする時間を持つことは、とても大切なのです。
そうはいっても、「考えたくなくても考えてしまう。どうやって考えるのをやめたらいいのかわからない」、という人、多いかもしれません。
今日は、そんなとき、どうしたらいいのか、というお話です。
皆さんは、ブルース・リーの「don’t think,feel」というセリフを知っていますか?「考えるな、感じろ」という意味ですが、これは奥が深い名言だと思います。
感じることに集中すると、考えなくなり、 やがて頭が無になっていきます。頭が無になると、心が穏やかで平和になります。
(これは余談ですが、そうなると、自分の中のとても賢い部分、すべてを見通せるスーパーコンピューターである潜在意識につながりやすくなります。潜在意識につながると、一生懸命頭で考えるより、ずっとよい方法を、「ひらめき」という形で、瞬時に、苦労なく、見つけやすくなります。体的にも、そのほうが余分な力が抜けて、楽に、最大の力を発揮できることを、ブルース・リーは知っていたんですね。)
では、ここで、感じる練習として、試しに、1~2分でいいので、次のうち、どれかをやってみてください。
- 今、周りにある音を3種類、聞き分けてみてください。そのうちで、一番耳に心地いい音を選んで、しばらく耳を傾けてみてください。
- 今、目に入るものを3種類選んで、その形や色を観察してみてください。地球を訪れた宇宙人が、初めて見るものを興味深く観察するみたいに、眺めてみてください。
- 呼吸に意識を向けてください。息を吸ったときと吐いた時に、空気が鼻の裏側を通る感覚を、丁寧に心地よく味わってください。
- 呼吸するときに、自分の胸やおなかがどんな風に動くか、じっくり観察してみてください。
いかがでしょうか。これをやっている間は、「観察モード」になり、感覚に集中するので、自然にあまり考えなくなるのが実感できましたか?
「何かについて考える」という思考モードのときは、人は頭の中で、ものごとを分析したり、自分なりに解釈したり、「いい・悪い」で判断したりしようとします。その結果、脳が働いて疲れるのはもちろん、自分の思考がいろいろな感情を作り出してしまい、心が波立ちやすくなります。
これに対して、観察モードになって、感じることに専念すると、頭の判断がやむので、脳が休まり、ニュートラルな視点になり、結果的に心が穏やかな状態になりやすいのです。
この1~4のエクササイズは、ネガティブなことを考え続けて疲れてしまうとき、思考を断ち切って自分をリセットするためにも使える、簡単な方法なので、よかったらやってみてくださいね。
