人とよい関りを持つためには、自分自身との関りをよいものにすることが大切です。
自分の周りに形成される人間関係は自分自身のあり方を見せてくれる鏡なので、自分の心の深いところに葛藤が多いと、周りにも、葛藤の多いうまくいかない人間関係ができていくことになります。
例えば、自分自身に対して批判的で不寛容な人は、周りに、許せない、嫌だ、と思う人が多く現れることでしょう。自分の持っている想念が言動に現れることで、周囲の人のほうでもその人に対し、批判的で不寛容な態度を、反響として返してくることでしょう。そうなると、ピンポンのラリーのような悪循環が発生し、人を受け入れず、人にも受け入れられない、偏狭で不愉快な人間関係が続きます。これは、自分の意識状態と、それによって繰り返されるパターンに気づいて、自分のしていることを変えるまで続きます。
反対に、ありのままの自分を受け入れ、許し、優しく接することができる人は、周囲に、優しくて、寛大な人が多く集まってくるでしょう。
もし、しんどい人間関係がいつも周りにできてしまうなら、他人に不満を抱く前に、自分自身の心の中に不協和音がないかどうか、確かめてみるといいかもしれません。