盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

ハミングバードは、心理療法カウンセリングのセラピールームです

お問合せ: 019-681-2268 (完全予約制です。ご予約の際は、留守電にご連絡先を残していただくか下記お問い合わせフォームよりメールでご連絡ください。)
☆営業時間:9時~18時  定休日:第二、第四土曜、日曜、祝日

2014年

東京セミナーのご案内

心理学セミナー「慢性的な不安の原因と解消法」の東京開催のご案内です。

 

慢性的な不安を生み出す4つの原因を探り、その解消法について、詳しくお話いたします。

また、アロマとシンギングボウルを使って、香りと音のリラクゼーションも行います。

 

☆日時: 7月12日(土)15:00-17:00

☆場所: Wallop L-ROOM (東京都墨田区業平4-16-6 4F)

☆交通アクセス:

                 東京メトロ半蔵門線 押上〈スカイツリー前〉駅から徒歩1分

           都営浅草線 押上(スカイツリー前)駅から徒歩5分

                 JR中央・総武線 錦糸町駅から徒歩15分

☆受講料: 4,500円

☆定員: 18

☆講師: Chika

    

こんな症状の方におすすめです。

 

・ストレスがたまりやすい

・色々なことが気になってしかたがない

・なかなかリラックスできない

・体がいつも緊張している

・自分に自信がない

・自分はアダルトチルドレンだと認識している

 

実際に不安症状がなくても、心理学に興味がある方、心の健康法について知りたい方、プロのセラピストさん等、どなたでもご参加いただけます。

 

☆参加者全員に、手作りのアロマスプレーをプレゼントいたします。

 

お問い合わせ、お申し込みは、お問い合わせフォーム(こちら )よりご連絡ください。

機が熟せば浮上する

まだこの道に進むとは思ってもいなかった20代前半のころ、当時アメリカのアイダホ州に住んでいた私は、ある女性と知り合いになりました。

彼女は中国やネイティブアメリカンなどの他民族の血が混じったアメリカ人だったのですが、年齢不詳でした。話の端々からは恐らく40代くらいと推測されるのですが、とてもかわいらしくて若々しく、キラキラした魅力を放っている人でした。

前向きで明るく、いつも生き生きしていた彼女は、一見するとそんな風には全く見えないのですが、どうも話を聞くと、壮絶な過去を経てきた人のようでした。子供のころは山の中の掘っ立て小屋に住んでいて、とても貧しく、食べるものがないので、狩りをしてリスなんかを食べていた、などと、現代の先進国とは思えないエピソードを、ニコニコしながら屈託なく話すのです。

そんな彼女の話の中で、いまだによく覚えていることがあります。

その当時より遡ること数年前、台所で料理をしていたとき、彼女は包丁で指を切ってしまったのだそうです。「痛い!」と思って流れる血を見たとき、今まで忘れていた何十年も前の性的虐待の記憶が、まざまざとよみがえったといいます。それは、その瞬間まで、完全に記憶から抹消されていた出来事でした。

「不思議なことなのだれど、私が大人になって、自分で対処できるようになったから、抑圧されていた子供時代の記憶がよみがえったんだと思うわ。」

真顔でそう話したときの彼女の顔を、私は今でもよく覚えています。

今思えば、この人は、色々な意味で心のバランスが取れ、オープンなハートを持った人だったと思います。そしてそれは、おそらく最初からそうだったわけではなく、生まれつきの聡明さはあったものの、やはりいろいろな苦しみを1つ1つ乗り越えてクリアしていく過程で、彼女自身が獲得し、身に着けていったものだと思います。そういう人だけが放つことのできる、本物の、輝くような人としての魅力を、まだ若かった私でも感じることができましたから。

彼女が語ったことは、臨床の現場でもよく目にする、心のメカニズムの真実です。

私たちの潜在意識はとても賢明なので、心が耐えられないくらい深い傷を負った場合、一時的にその記憶を顕在意識から消して、生きる上で支障がないように配慮してくれることがあります。

ただし、潜在意識に抑圧された記憶は、一時的に目につかないよう隠されただけであって、完全に消滅したわけではありません。否定的な感情はいつかは表に出て解消されなければならず、あくまでも猶予期間を与えられただけです。

猶予期限が終わり、本人がその傷にちゃんと直面して対処できるくらい成長したら、潜在意識はそれを顕在化しようとします。機が熟したからこそ、浮上してきたというわけです。

もちろん、表出した痛みと向き合うことは、大人になったからといって、決して楽な作業ではなく、抑圧していた期間が長ければ長いほど、対処するのは難しくなります。けれども、あまり長い間、無理に抑圧しておくと、心や体を蝕み、病んでしまうことになるので、やっぱり向き合うしかないのです。

なぜずっと忘れていられないかというと、究極的には、その傷と意識的につながらなければ、解消することができないからです。

これは、必ずしも過去にあった辛い出来事の詳細をすべて思い出して追体験しなければならないというわけではなく、むしろ、過去の体験から感じたこととか、それが受けた心の影響、その出来事が自分に与えた感情的なインパクトの方をちゃんと認識するということだと、私は考えています。

それによって初めて、心の傷は癒やされ、その出来事が現在に及ぼす影響が消滅し、過去が過去になります。そしてその過程で、その人の精神レベルが強化され、心はより一層、輝きを放つのだと思います。

                                                                                                                                     (Chika)

 

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子育てって難しいですね

子育てって、本当に難しいですね。当たり前ですよね。神様ではないのですから。山あり谷あり。珍道中。思うようにいきません。

考えてみれば、女性は、母役、妻役、嫁役、PTAや町内会などの地域の役、介護の役、そして、仕事をしていれば、仕事上の役‥‥沢山の役を担っています。一つ一つの役割に対する周囲からの期待は、どれも大きいです。いつも頭はフル回転でしょう。いっぱいいっぱいです。

そんな中、我が子が、言う事をきかなかったりすると、怒るまいと思っていても、つい、「コラー!何やってんのー!」となりがち。それも、すごい形相で‥‥

「あー、また、怒ってしまった。」

こんな事の連続ではないでしょうか。そんな日常の中で、子どものありのままの感情を受け止めましょう‥‥なんていう余裕はないかもしれませんね。もしかすると、私のブログを読んで、落ち込んでいる人もいるかもしれません。おそらく、子育て中の多くの方は、「わかっているけど、簡単にできるものじゃない。」と思っているでしょう。

そのとおりですね。

考えてみましょう。もし、お手本どおりに子育てをされているご両親がいたとします。常に、子どもの思いを受け止めて、 丁寧に教えてあげています。でも、世の中には、ご両親のように、上手に対応してくれる大人ばかりではありません。一歩、世に出たら、理不尽な態度を取る大人だっています。子ども同士ならぶつかり合うこともできますが、子どもと大人の関係だとそういう訳にはいきませんね。

とても丁寧に扱われてきたその子どもは、どう感じるでしょう。おそらく、とてもびっくりすると同時に、そのように扱われる理由がわからず、動揺するでしょう。

極端なお話をしましたが、では、どうしたら良いでしょう。

怒りすぎたな、失敗したなと思ったら、素直に謝ればいいのです。真摯に自分と向き合い、反省し、間違っていたと思ったら、ちゃんと相手に謝る。その姿は、「お父さん、お母さんは、僕、私の事をちゃんと見ていてくれた。」という喜びや安心感を与えるだけでなく、「お父さん、お母さんも間違うことがあるんだ、間違った時は、謝ればいいんだ。」ということも教えてくれます。また、心を開いて話をすることの気持ち良さなど、沢山の教えが含まれています。

そして、何より、その姿は、親自身のありのままの姿であり、身をもって、ありのままに感じ、表現することの大切さを教えていることになります。

結局のところ、子育てにおいて、大切さなのは、細かいノウハウではなく、「生きる力を育てるとは、何ぞや。」ということを念頭に置きつつ、肩の力を抜いて、真摯に自分と向き合っていく親の姿なのではないでしょうか。

                                                                                                                                         (佐々木智恵) 

 

 

セミナーを終えて

5月31日、中央公民館で、「慢性的な不安の原因と解消法」と題したセミナーを開催しました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

実際、フタを開けてみると、参加者の方がみなさん素晴らしかったため、心理学講座として講師が参加者の方に情報を与えるだけの、心理教育的なセミナーを超えて、予期せずして、ちょっとしたグループセラピー的な場になりました。

みなさん、純粋な心を持った方ばかりで、それぞれの苦しい状況の中で、一生懸頑張って生きてこられたという共通点があり、みなさんの内側から輝きが引き出されて、深いところでお互いに影響し合い、相乗効果を発して、大きな癒しが起こったと感じました。

意味があって、必然的にあの場に集まって来た方たちなんだろうなと、終わってみて実感しています。

おかげさまで、有意義な時間になったと思います。ありがとうございました。

6月28日も同じ内容のセミナーを、今度はサンライフ盛岡にて開催いたします。

参加ご希望の方は、お問い合わせフォームもしくはお電話でお申込みください。

                                                                                                                  ( Chika)

 

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シャスタの風景

2011年、まだアメリカにいたころ訪れた、マウント・シャスタ。オレゴン州とカルフォルニア州の境目にあります。

 

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クリスタル・ガイザーという水がありますが、あれはこの山の源泉の水なんですよね。山の上からみた景色。

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頂上付近の、水の輝き。

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シャスタ山の近くには森がたくさんあって、とても生命力にあふれています。

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空気が全然違います。このあたりの森には、天然のアロマである、植物のかぐわしい香りが漂っています。市販のどんな精油にもかなわない、いい香りでした。

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秋に訪れたのですが、紅葉も色鮮やかでした。

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森の中には滝がいくつもあり、マイナスイオンいっぱいです。

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訪れた日の初日は、ずっと太陽の周りに輪がみられました。

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2日めは、太陽の両端に、虹がみられました。

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sun dogという現象です。(日本語ではなんていうのかな。)

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インディアンの聖地なる湖。森の奥深くにあるので、訪れる人もほとんどなく、とても静かです。

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シャスタは、私が大好きなパワースポットの1つです。今までに2回行っていますが、とても清らかで精妙な氣であふれていて、まさに次元が違う、という感じをいつも受けます。

また、いつか訪れたい場所です。  

                                                                                                                                            (Chika)

 

思考と直感

私の高校時代、古典の先生が、

「テストで、最初に書いた答えと、書きなおした答えと、どっちが合っているか迷ったら、たいてい、最初の答えが合っているもんや。」

と言ったことがありました。

そのときは、

「そういうものかな。でも、どうしてだろう。」

と、不思議に思ったものでしたが、今なら、それがどうしてか、わかる気がします。

その先生は、お寺のお坊さんと高校教師の仕事を兼任していて、お経を読みなれているせいか、一本調子の声で、眠くなるような、恐ろしく退屈な授業をする人でしたが、なかなか鋭いことをいう人だったなあと、今は思います。

どうしてか。

なぜなら、最初に書いた答えは、直感によるもので、書きなおした答えは、思考によるものだから。

そして、いつでも、思考より、直感に従うほうが、誤りのないものだから。

正しい答えを知っているのは、頭ではなく、感覚なのです。

英語で直感のことをgut feelingというのですが、gutというのは内臓とか、はらわたという意味があります。肚の位置には太陽神経叢という神経のかたまりがあり、ここは、ヨガでいうところの、第三チャクラ(ソーラープレクサス)というエネルギーセンターに当たります。

自分を益するものか否かのYes、 Noを、私たちの直感は、このエネルギーセンターを通じて教えてくれることが多いんですね。

直感というのは、潜在意識につながっており、潜在意識というのは、顕在するものしかとらえられない私たちの思考よりも、もっとずっと包括的な視野を持ち、比較にならないくらい賢明なものなのです。

なので、頭でせっせと分析して考えるよりも、直感に従ったほうが、正しい方角に導かれるわけです。

ただし、現代人は、たいてい思考過多で、頭を使いすぎる傾向にあり、感じるということをあまりしていないので、感覚が鈍っている場合が多い。なので、直感の声を聞き分けることが、なかなかできない人が多いのだと思います。

直感の声というのは、ある程度リラックスしているとき、頭のおしゃべりが静まっているときに、聞こえてきやすいものです。あわただしく時間に追われ、緊張したり不安に駆られたりすることの多い生活を送り、いつもあれこれ考えて頭を働かせて、外からの情報で頭をいっぱいにしていると、自分を導いてくれるgut feeling、肚のあたりの感覚に気づくことができなくなってしまいます。

直感のサインを無視していると、結果、流れに乗ることができず、自分の人生を複雑で面倒なものにしてしまいます。ちゃんと道しるべを見て、正しい道を行っておけば、もっと楽にスムーズに行けたのに、違う道を行ってしまったがために。行き止まりや工事中がたくさんある面倒な道を迷いながら行き、さんざん遠回りして消耗してしまう、という感じでしょうか。

そうならないためにも、1日1回、わずかな時間でもいいので、思考を鎮めて頭を空っぽにし、心を落ち着かせる時間を持つようにすること、普段から、自分の体の感覚や、周りの景色や音などに意識を向け、「感じる」訓練をしておくことは、有益で大切なことなんじゃないかと思います。                                                                                                                                                (Chika)

 

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育みたいもう一つの「生きる力」

「生きる力」を考える時に、「人は、一人では生きていけない。」という言葉を思い浮かべます。全くその通りで、身体的にも、精神的にも、経済的にも、社会的にも、本当に多くの方々に支えられて生きていると実感します。

誰でも、一度くらいは、一人で解決できない不安や困り事を抱えた経験があると思います。そのような時、皆さんは、どうされますか。 おそらく、誰かに協力を願うなどの手段を講じると思います。

でも、それができないとしたら、どうなるでしょう。

一人でその思いを抱えてしまい、その事ばかりを考えるようになります。それは、とても苦しい状態で、心のエネルギーを奪い取り、時に、孤独すら覚えさせる事もあるでしょう。

逆に、勇気を持って、誰かに話すと、心の中に溜まっていた重い思いが、少しずつ抜けていき、軽くなっていきます。

苦しい時に、Helpを発信する力。それが、もう一つの「生きる力」です。

「◯◯で困っているの。手伝って欲しい。」「◯◯に悩んでいるの。話を聞いて欲しい。」など、自分の困っている事を誰かに伝える力。

この力を育てるには、どうしたら良いのでしょう。 自分の困っている事を誰かに伝えるという行為は、勇気がいることです。「困った時は、ちゃんと言うのよ!」と、時ある毎に、言い聞かせても育つものではありません。

まず、その力を育てる前提として、基本的信頼が育っていなければなりません。

赤ちゃんが泣くと、お母さんは、おっぱいやミルクをあげたり、おむつを変えたり、寝かせつけたりしますね。基本的信頼は、このような中で育つものです。

「お母さんは、困った時、助けてくれる人だ。安心できるなあ。」といった感覚です。

そして、もう一つ、ありのままの自分を受け入れられる体験が必要です。

子どもですから、よく叱られるような行動をしてしまいます。これが頻繁だと、大人側も、つい、頭ごなしに叱ったりしますね。

社会的に認められない行動は、許してはいけませんが、抱く感情に良い悪いはありません。抱いた感情を受け止め、その感情を言葉にして、子どもに返してあげましょう。

「そうかあ、悔しかったのね。」など。

そうすれば、子どもは、「◯◯で、僕は悔しかったけど、お母さんは、わかってくれた!」と思うでしょう。

逆に、感情を受け止めずに、行動だけを叱ると、親としては、行動のみを叱ったつもりでも、子どもは、その感情を抱いた自分をも、いけないものと勘違いする場合があります。

「悔しいと感じた僕は、悪い子。」と。

同じ叱られるにしても、感情を受け止めてもらうと、気持ちが落ち着いて、前向きな気持ちが生まれます。その前向きな気持ちが、誰かにHeipを発信する勇気につながります。

「Helpを発信する力」と、前回、お話しました「ありのままに感じ、ありのままに表現する力」

難しいと感じる方も多いと思いますが、少し意識して、日々を過ごしてみてはいかがでしょうか。

                                  (佐々木智恵)

 

後悔や自責の念の処理法

みなさんは、自分が過去に犯した失敗や間違いを、自分にとって権威のある誰かに、延々と責められたらどんな気持ちになりますか。

もし、ことあるごとにそのことを掘り起こされて、くどくどと何年も責められたら、自分の精神状態は、どうなってしまうと思いますか。

恐らく、抑うつ状態になり、精神エネルギーは低下して、新しい行動を起こす気力もなくなってしまうのではないでしょうか。

後悔や自責の念にさいなまれるというのは、これを、自分で自分にしてしまっている状態です。自分自身に対して発する言葉というのは、場合によっては、ほかの誰の言葉よりも権威を持っていますから。

過去に犯した過ちについて、いつまでも自分を責め続けると、心を落ち込ませてエネルギーを奪い、自分を害してしまいます。

それならば、どうしたらいいのでしょう。

もう終わったことを延々と思い煩うかわりに、数分間だけ、思い切って自分のしたこととじっくり向き合う濃い時間を持ちます。そして、よくよく反省し、もう二度とこんなことはしないと、肝に銘じます。そして、十分反省したなら、潔く自分を許してあげ、後はもう手放して、気持ちを切り替えます。

もちろん、修正できる状況であれば、修正する。相手がいて、謝罪できる状況であれば、謝罪するのがいいと思いますが、この場合、相手の立場も考えて、自分勝手な気持ちの押し付けにならないように気を付ける必要があると思います。

もし、直接謝罪するのが適切でない場合、あるいは、もうそれができない場合は、心の中でいいので、心の底から謝ります。

後悔や自責の念からくる苦い思いは、それらをする原動力として利用したほうが、建設的だと思います。あなたがいつまでも自分を責め続けて、自分のエネルギーを低下させることは、自分自身のみならず、この世界にとっても、望ましいことではありませんから。

あなたが元気でいれば、周りの人にもよりよいものを与えることが可能でしょうし、その分、この世界を元気にすることができます。この世に生きているものは、皆、つながって、影響し合っているので。

結局のところ、もう同じようなことで後悔しないように、方向転換し、これからの自分の言動を変える契機になるのであれば、犯したその過ちは、決して無駄ではなかったと思います。

                                                                                                        (Chika)

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

                                                                                                                                                                                                               

 

                                                                                                                                                                                                                    

                                                                                                                                                                                                                            

 

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生きる力って何だろう

「生きる力を育てましょう。」という言葉をよく耳にします。

「生きる力」とは何でしょう。

    今の子どもたちを見ていると、周りに合わせないといけない、秀でてはならない、目立ってもいけない、そんな空気が流れているように見えます。見ていて、苦しそう。

 本当の自分は何処にあるのでしょう。自分の感情や感覚が後回しになっていて、こんな風に感じる人間がいてもいいじゃないか、という空気が感じられないような気がします。

 いつも、周りの空気を一生懸命、読んでいる。それについて来れない者は、置いていかれる、異質なものとして、いじめの対象になったりします。全てがそうと言う訳ではありませんが、そんな空気が流れているように見えて気にかかります。

    何が気にかかるかと言えば、他者の感情を読み取る事が優先されて、自分の感情や感覚に鈍感になってしまうのではないかと言う事です。

 自分の感情や感覚に気づくことは、自分の命を守る力だと思います。この力が育っていないと、何となく感じる生きづらさから脱することができず、知らないうちに、心のエネルギーが減っていってしまうのです。

 自分は、今、嬉しいのか、楽しいのか、悲しいのか、辛いのか、腹を立てているのか、イライラしているのか‥‥それを感じることは大切なことです。

 感じることに良い悪いはありません。自分が感じていることは、素直に受け入れていいのです。それを受け入れることをしなければ、自分の心と向き合うことはできません。

    本来、子どもは、ありのままに感じ、ありのままに表現する力を持っているはず。いつから、その力に蓋をするようになるのでしょう。気づくと、親子の会話は、親「何でそう思うの?」子「そう思うから。」親「何が嫌なの?」子「嫌だから。」こんな会話の繰り返し。そんなことはありませんか?

    ありのままに感じ、ありのままに表現する力は、お母さんのお腹にいる時から、発揮されています。

 お母さんがリラックスしていると、お腹の赤ちゃんもゆったりしています。お母さんが高揚していると、動きが活発になったりします。

 誕生の瞬間は、大声で泣きます。今まで、暗くて温かくて、気持ちの良いお母さんの子宮の中にいたのに、突然、明るく眩しく刺激的な空間が現れて、びっくりしているのです。でも、お母さんの胸に抱かれて、お腹の中にいた時から聞き慣れているお母さんの声を聞くと、泣き止み、気持ち良さそうなお顔になりますね。

 どの赤ちゃんも素晴らしく、輝くばかりの生きる力を持って生まれてきます。その素晴らしい輝きを失わないように、見守っていけたらと切に願います。                                         

                                            (佐々木 智恵)

佐々木智恵先生のご紹介

このたび、セラピールーム・ハミングバードに、新しいスタッフを迎えることになりました。

上級心理カウンセラー(日本能力開発推進協会認定資格)の佐々木智恵(ともえ)先生です。

智恵先生は、29年間、保健師として、数多くの親御さんの相談業務に携わり、特に、乳幼児期の子供の発達相談を専門として受け持ってきました。その傍らで、子供の発達に悩む親御さんとお子さんのグループのファシリテーター役を、5年間、務めました。

プライベートでは、2人の女の子のお母さんです。

母子関係の悩み、子育ての不安、子供の発達の悩みを専門分野とされており、今後、ブログにも、お役に立てるような関連記事を書いていただけることになりました。

これまでの記事は、すべて、私、Chikaが書いてきましたが、今後、智恵先生の記事は、ピンク色で色分けさせていただきます。(私の記事は、これまで通り、グレーです。)

よろしくお願いいたします。m(__)m