お相撲さんは、稽古の一環として、股割りをするのだそうです。
なぜなら、体が柔軟だとケガをしにくいからだそうです。
それを聞いて、
「ああ、これは体だけじゃなくて、心の領域にも言えることだな。」
と思いました。
柔軟な考え方ができる人は、精神的ダメージを受けたり、心の病気になったりしにくいです。
逆に、頑固で融通の利かない人、変化になかなか適応できない人など、精神的に柔軟性のない人は、ストレスを感じやすい。また、落ち込んだり、腹を立てたり、不安なったりしやすいので、心の病気にもかかりやすいというわけです。
例えば、今日はラーメンが食べたいと思って、ラーメン屋さんにいったら、臨時休業だったとします。
精神的に柔軟性がない人は、
「なんてことだ。絶対、ラーメンじゃないと嫌なのに。なんて運が悪いんだ。ああ、腹が立つ。」
と思う。怒りや失望や欲求不満を強く感じるので、ストレスも高くなる。
心や思考が柔軟な人は、
「しかたないな。ま、いっか。ほかにもおいしいものがあるはずだし、いっそ、今日は新しいお店を開拓してみよう。」
と、こだわりが少なく、執着しないので、臨機応変に対応でき、ストレスもあまり受けない、ということになります。
柔軟性のない人の特徴は、
「絶対、~でないとだめだ。」
「~するべきだ。」
「~しなければならない。」
「~してはならない。」
「決して、許さない。」
等、絶対的なニュアンスの語彙を、頭の中で使う頻度が高いということです。
この頭の中で使う語彙(セルフ・トークと言います)を変えてあげるだけで、思考の習慣がだんだん変わっていき、最終的には意識も変わるので、精神的に柔軟性に欠ける人でも、柔軟な心を身に着けることができるようになります。
ちなみに私が個人的によく使う言葉は、
「ま、いいや。」
「なんとかなる。」
というのですが、これは結構、ストレス軽減に効果が高い言葉だと思います。(実際、たいていのことはなんとかなるものですし(^^)。)
他には、
「大丈夫。今回はダメだったけど、次に頑張ったらいい。」
「失敗したっていいんだ。」
「完璧じゃなくていいんだ。」
等。
思い通りに事が運ばなかったとき、試しに自分自身に使ってみてください。きっと、気持ちが楽になると思います。