子育てって、本当に難しいですね。当たり前ですよね。神様ではないのですから。山あり谷あり。珍道中。思うようにいきません。
考えてみれば、女性は、母役、妻役、嫁役、PTAや町内会などの地域の役、介護の役、そして、仕事をしていれば、仕事上の役‥‥沢山の役を担っています。一つ一つの役割に対する周囲からの期待は、どれも大きいです。いつも頭はフル回転でしょう。いっぱいいっぱいです。
そんな中、我が子が、言う事をきかなかったりすると、怒るまいと思っていても、つい、「コラー!何やってんのー!」となりがち。それも、すごい形相で‥‥
「あー、また、怒ってしまった。」
こんな事の連続ではないでしょうか。そんな日常の中で、子どものありのままの感情を受け止めましょう‥‥なんていう余裕はないかもしれませんね。もしかすると、私のブログを読んで、落ち込んでいる人もいるかもしれません。おそらく、子育て中の多くの方は、「わかっているけど、簡単にできるものじゃない。」と思っているでしょう。
そのとおりですね。
考えてみましょう。もし、お手本どおりに子育てをされているご両親がいたとします。常に、子どもの思いを受け止めて、 丁寧に教えてあげています。でも、世の中には、ご両親のように、上手に対応してくれる大人ばかりではありません。一歩、世に出たら、理不尽な態度を取る大人だっています。子ども同士ならぶつかり合うこともできますが、子どもと大人の関係だとそういう訳にはいきませんね。
とても丁寧に扱われてきたその子どもは、どう感じるでしょう。おそらく、とてもびっくりすると同時に、そのように扱われる理由がわからず、動揺するでしょう。
極端なお話をしましたが、では、どうしたら良いでしょう。
怒りすぎたな、失敗したなと思ったら、素直に謝ればいいのです。真摯に自分と向き合い、反省し、間違っていたと思ったら、ちゃんと相手に謝る。その姿は、「お父さん、お母さんは、僕、私の事をちゃんと見ていてくれた。」という喜びや安心感を与えるだけでなく、「お父さん、お母さんも間違うことがあるんだ、間違った時は、謝ればいいんだ。」ということも教えてくれます。また、心を開いて話をすることの気持ち良さなど、沢山の教えが含まれています。
そして、何より、その姿は、親自身のありのままの姿であり、身をもって、ありのままに感じ、表現することの大切さを教えていることになります。
結局のところ、子育てにおいて、大切さなのは、細かいノウハウではなく、「生きる力を育てるとは、何ぞや。」ということを念頭に置きつつ、肩の力を抜いて、真摯に自分と向き合っていく親の姿なのではないでしょうか。
(佐々木智恵)