盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

ハミングバードは、心理療法カウンセリングのセラピールームです

お問合せ: 019-681-2268 (完全予約制です。ご予約の際は、留守電にご連絡先を残していただくか下記お問い合わせフォームよりメールでご連絡ください。)
☆営業時間:9時~18時  定休日:第二、第四土曜、日曜、祝日

幸せの作り方

太陽の光をとりいれる

気分が落ち込んでうつ状態になり、部屋にこもっている人は、だいたい、カーテンを閉めて部屋を暗くします。うつ状態の人が、明るくて風通しがよく、オープンなスペースにいる図って、なかなか想像しがたいですよね。

なぜでしょう。

落ち込んでいるとき、暗くて閉鎖的な場所に一人でいるほうが居心地がいいから。

では、なぜ暗くて閉め切った場所のほうが居心地がいいのでしょう。

そういう場所のほうが、その時のその人の心の状態に近いから。心の中の闇が大きくなっているときには、闇の中にいるほうが、心地いいと感じるものだからです。

人は、自分の状態に近い範囲にある人や場所、ものを心地がいいと感じます。この、「自分のそのときの状態に近い範囲」のことを、ここでは波長と呼ぶことにします。

自分とは全く波長が違う人や場所、ものといると、違和感を感じて、居心地が悪いもの。なので、落ち込んでいるときは、明るいところよりも、暗いところの方が落ち着くというわけです。

同じ理由で、落ち込んでいるときは、自分のその時の気持ちとかけ離れた明るく前向きな音楽を無理に聴くよりも、自分の状態に近い悲しい歌を聴く方が、同調しやすく、癒し効果があります。この時、救いようのない悲しい歌よりも、悲しい中にも希望がある歌がお勧めです。

心の中の闇(怒りとか嫉妬とか悲しみとか不安などの感情)は誰にでもあるものであり、それを持つこと自体、いいとか悪いとかいうことはありません。

でも、それが大きくなりすぎると、苦しくなってしまいますよね。

ただし、心の闇が大きくなって、苦しくなると、これ以上無視することができず、直面せざるを得なくなるので、チャンスであるともいえます。なぜなら、ちゃんと向き合ってあげれば、心の闇は成仏して消えていくことができるからです。

サイコセラピーというのは、心の闇を成仏させて、消滅させる一つの手段であるともいえると思います。

ところで、落ち込んでいるとき、一時的にでも闇を払って気持ちに光を入れる簡単な方法として、 太陽の光を取り入れるというのがあります。

太陽の光というのは、自然の抗鬱剤です。

老人ホームでうつ状態になっている人たちを、毎朝30分、外に連れ出し、朝日に当てるようしたら、うつが軽減したという実験報告があります。

気がふさいだり、気分が落ち込んだりした時は、意識的に太陽の光を体内に取り入れるようにすると、少し気分が晴れるはずです。

植物も動物も人間も、太陽の光を浴びなければ元気に生きていくことはできません。

太陽の光を浴びることでセラトニンという脳内の神経伝達物質が正常に働き、結果として、メラトニンという睡眠を促す物質も分泌されます。自律神経のバランスも調整されるので、心身ともに調子がよくなります。

さらに、太陽の光には、現在研究されている科学的根拠だけでは計り知れない、生命エネルギーが含まれています。この生命エネルギーはプラーナとも呼ばれ、場所によって多かったり少なかったりします。

ちなみにプラーナは、私には、動き回る半透明の微粒子のように見えます。(通常肉眼でものを見るのとはちょっと違うやり方で見る必要がありますが、コツさえつかめばこれは誰にでも見えるものだと思います。)空気のきれいなところや自然が豊かなところではプラーナはたくさんあり、空気の汚れた都会の真ん中では少ないみたいです。

特に朝の陽光を浴びると、このプラーナ=新鮮な生命エネルギーをたくさん取り入れることができるようです。

一つのやり方としては、朝、太陽の方を向いて、まず、息を吐いて、嫌な気持ちやストレスや緊張が、吐く息とともに体の外に出ていくのをイメージする。次に、深呼吸をし、太陽の光が呼吸を通して体の中に入ってくるのをイメージする。これをしばらく繰り返す、というのがあります。(目に悪いので、太陽の光を直接みないでくださいね。)

ただ、外にでて朝日を浴びるだけでなく、こうやって意識的に太陽の光を体の中に取り入れることで、効果が数倍アップするので、ぜひ試してみてください。

 

 

左に写っている茶色いものは、ネコのニャンさんです。

IMG_0625

 

 

 

 

自己憐憫はためにならない

何かつらことがあったとき、悲しんだり、怒ったりして、自分の中に起こった感情をちゃんと認めてあげたり、ありのまま感じてあげるということは、心の回復のために、とても大切なことです。

けれども、

「自分はなんて不幸なんだろう。」

「なんで自分ばかりこんな目に合うんだろう。なんてみじめな人生なんだろう。」

「自分は哀れな人間だ。」

と思ってしまう、いわゆる自己憐憫に陥るのは、心の回復を遅らせ、人生を停滞させてしまうので、やめたほうが賢明だと思います。

私が診てきたクライアントさんたちも、自己憐憫に陥っている間は、まず確実にに症状がよくなりませんでした。

自己憐憫というのは、結局、自分はかわいそうな人だ、被害者だとみなすことです。

自己憐憫には、一時的に周囲の関心を引くというメリットはあるかもしれません。でも、長い目でみると、こういうやり方で注意を引きつけられる側は、エネルギーを奪われるような気になるので、最終的には疲れてうんざりしてしまい、その人のもとを離れていってしまうでしょう。

そうしたデメリットに加えて、自分をかわいそうな人であり、被害者であるとみなすということは、その時点で、意識が自分は無力なものだと捉えてしまうことになってしまいます。なので、現状をよりよい方向に変えていく自分の力を、否定してしている状態になります。だから現状打破が難しくなり、人生も停滞してしまうのです。

自分の不幸な人間だという思考は、とりもなおさず、自分を不幸だと定義づけてしまうということです。そうすると、本当にその人は不幸になります。

自分の人生はみじめだ、と考えると、その時点で、それは現実になります。

体験そのものは、ニュートラル(中立的)なのですが、人には、自分の体験を自由に意味づけして解釈する、いわば特権が与えられています。

その結果、同じような経験をしても、それを不幸だと思う人と、そうでない人がでてくるわけです。

例えば、未婚であるということ自体は、ニュートラルな状態なのですが、それを「負け犬」だ、とか、この年齢で結婚していないのは不幸だ、と定義すると、その時点でその人は本当に不幸な状態になるわけです。

過去に虐待などのつらい経験をしたとき、そこから生まれた自然の感情を無視することは、ためにならないので、ちゃんとそこにある気持ちを認識し、体験したほうが、望ましいと思います。けれども、その際に「虐待されたから、自分は不幸だ」と自ら解釈を下してしまうと、やはり、その時点で、意識が、自分は無力だから現状を変える力がない、と定義してしまうことになります。その結果、自分で心の回復力を封じて、癒しのプロセスをストップさせてしまうことになります。

虐待された過去を持つ場合、victim(犠牲者)ではなくsurvivor(苦難を生き延びた人)と自分自身をみなせるようになることを目標にしましょう、というのはよくいわれますが、これは、体験をどう意味づけるかによって、自分の人生が大きく変わっていくからにほかなりません。体験に任意の意味を与えるという、私たちに与えられた特権は、上手に使うことが大切だと思います。

 

009

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自信と安定感を得るためのエクササイズ

まだ起こっていない未来のことをあれこれ心配して、「どうしよう」「大丈夫かな」と不安にさいなまれている時、試してみてほしいエクササイズがあります。

このエクササイズをすれば、自己信頼を増加させ、気持ちを落ち着かせ、安定感をもたらす効果が期待できます。別名、マインドフル・ウォーキングとも言われています。

やり方は簡単です。

外に出て、散歩をします。ただその時、一歩一歩、足の下に地面を感じるよう、意識を集中します。

左足、右足、と、交互に動かすたび、足が大地に触れるときの感覚を、よく感じて味わいながら歩きます。

できれば、舗装されていない自然の道の方が、効果がアップするのですが、難しければ、舗装された道路でも大丈夫です。

これを最低でも、10分から15分、続けてください。

エネルギーというのは、意識した方向に流れます。なので、足元に意識を向けるだけで、頭に上がりすぎていて不安な思考を起こしていた過剰なエネルギーが下に降りていき、結果として不安感が消えているのに気づかれるかと思います。

「今、ここ」に意識を向け、しっかりと現実を生きることを、グラウンディングといいますが、地に足をつけるという例えのとおり、文字通り大地に足をつけること、それを意識することで、フワフワした不安定な思考がなくなり、気持ちに安定感が生まれます。安定感は自信にもつながります。

自信と安定感を保ちつつ、「今、ここ」に集中して生きていると、一瞬一瞬、正しい選択を行えるようになるので、人生もよりよい方向に変わっていくのだと思います。

 

2011trip 034

 

 

 

 

 

 

 

人生に快適な環境を作り出す秘訣

自分に合ったものを引き寄せて、快適だと思える環境を人生に作り出すためには、できるだけ、背伸びしたり、無理したりしない、ありのままの自分でいることが大切だと思います。

誰でもある程度、外の世界では仮面をかぶってしまうものですが、仮面が分厚ければ分厚いほど、内側と外側のギャップが大きければ大きいほど、苦しくなってしまうもの。演じるのは疲れるし、本当の自分を認めてあげていない、自分を尊重してあげていないということにもなる。

そして、仮面の部分に引き寄せられて、それに見合った人しか集まってこないので、内側の本当の自分にはあっていない人や物しか、自分の環境にはないという結果になる。異質なものに囲まれていて、居心地が悪くなってしまう。

人に嫌われるのを恐れないで、嫌なことには嫌という、自然体でいる。そうすると、逆説的なのだけど、かえって自分を好きだと言ってくれる人が周りに集まり、自分と異質なものは、去っていく。

自分の波長に合った人だけが引き寄せられ、ありのままの自分でも居心地のいい環境が整えられ、快適な人生が送れるようになると思います。