どんな人が、うつになりやすいか。
よく言われるのは、真面目で、責任感が強い人。細かいことを気にする人、あたりでしょうか。
それもそうなのですが、私が思うのは、融通が利かない人。
こうでなければいけない、という、こだわりが強く、柔軟な考えができない人は、うつになったり、怒りを持ったり、不安になったりしやすいと思います。
それから、以前も書いたのですが、感情を抑圧しがちな人は、うつになりやすいでしょう。
もう少し深くとらえるならば、うつというのは、感情エネルギーが滞って流れていない状態だと思います。
過去に執着している人が、うつになりやすいのは、過去に執着する=過去の感情を手放さず、自分の中に滞らせたままにしている、ということだからだと思います。
長年、うつに苦しんでいる人の中に、よく、10年前の感情を昨日のことのように鮮明に思い出し、激怒したり、悲しんだりする人がいます。
これは、本来、流れているはずの感情エネルギーが滞って、古い感情と結びついたままになっているために起こる現象だと思います。
あるいは、思い出すことができなくても、痛い感情を、抑圧して無意識に閉じ込めてしまっているがゆえに、うつになる人もよくあります。
本来の感情の性質を表す四大元素の「水」のように、一点に執着することなく、柔軟性があり、感情が滞りなく流れている人は、うつになりにくいと思います。