学校に通えなくなる子どもは、今となっては珍しい話ではありません。
お勉強の他にも、色んな経験をさせてくれる楽しいはずの学校。
それがいつしか、トラウマになるほどに苦しく、恐怖心を抱く場所になってしまう。
いつの間にか笑顔を忘れ、言葉を失い、ひきこもるようになってしまう。
不安、恐怖、焦り、劣等感、恥、嫌悪‥‥
心の中は、色んな感情が交錯しているのでしょうけれど、本人すらもよくわからない。
学校に行こうとすると、具合が悪くなる。行けない。
周りは、「心配してどうしたの?」「何があったの?」って聞いてくる。
何があったか?
色々あったかもしれないけど、言葉にできない。
もう、傷つきたくないから言えない。
どうせわかってくれないから、言えない。
更に、事態が悪化するから、言えない。
本当にわからなくて、言えない。
十人十色
不登校と一口で言いますが、一人一人、違います。
だから、皆さん、どうしたらよいか悩みます。
本人はもちろん、親御さんの苦しみは、他人には、想像もつかないほどでしょう。
しかしながら、子どもの支援に最も必要なのは、お父様、お母様のお力です。
お父様お母様方が、心身ともにお元気でいらっしやること
子どもさんの反応に一喜一憂せずに、大きな器で見守ること
それが、一番、大切です。
でも、親も人の子。その一番大切なことが、一番難しい。
一人では、不安になって、どれが正しいかわからなくなる。
だからこそ、一人で抱えない。必ず、相談しましょう。
学校に通えなくなった子どもが、自分を取り戻すことが必要なのと同様に 親御さんも、自分に正直になることが必要なのですから。
(佐々木智恵)