アメリカで働いていた頃、クライアントさんが書いてくれた似顔絵。
ちなみに彼は、元麻薬密売人でした。なぜ「元」かというと、捕まってしまったので、もうその仕事はもうできなくなったから。
捕まったから、セラピーに連れられてきた、というわけです。執行猶予中か仮釈放か忘れたけど、そんな身分のお方でした。
麻薬の密売はてっとり早く大金が手に入るので、いい商売らしいです。(お勧めはしませんが(^_^.)。)
私が住んでいた町は、小さく貧しいコミュニティで、めぼしい産業もなかったので、住民の就職率は低く、失業率もとても高かったです。生活保護を受けている人も大変多くて、日本の比ではありませんでした。アメリカって、貧富の差が激しい国だなと、つくづく思います。経済的その他の事情で、大学進学率はもちろん、高校を無事卒業する人も、その町では少なかったです。中卒も多かったし、小学校しか出ていない人もちらほらいたような。
何もない砂漠の町で、他にすることがないからとか、ひどい家庭環境の苦境を紛らわすためにとか、親代わりにギャングに養われ、そこで自然と麻薬を覚えてとか、色々な手段で早くから麻薬に手を染め、食べていくために麻薬密売をする人も、あまり珍しくなかったです。
…ていうか、どうでもいいけど、この似顔絵…。どうよ、と悲しいツッコミを入れたくなります。
自称絵が得意という彼に描いてもっている間は、期待で胸を膨らませていたのですが、出来上がりを見て、
「そうか、こんなにブサイクやったんや、自分。」
と、現実を見た気がしたひとときでした。(-_-;)
これは、当時の仕事風景。
アメリカは心理療法がとても進んでいるので、アメリカでカウンセラーをしていると、とても勉強になります。質の高いセミナーを受ける機会もたくさんあるし、職場でも本格的な心理カウンセリングをどんどん使って薬を使わない治療行為ができるし。
そういう意味では、多忙を極めて身を削るような、大変な職場でしたが、戻りたいなあ、と懐かしく思うことがたまにあります。