盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

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共依存関係のしくみ(2)

共依存関係のしくみ(2)

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前記事のつづきです。)

共依存タイプの起源は、子供時代にさかのぼる。

共依存タイプの人は、アルコールを含む薬物依存、精神障害、子供の虐待やネグレクト、慢性的な身体的・精神的トラウマを抱える家庭に育つ。

共依存タイプの人は、感情操作タイプの親に育てられる。

感情操作タイプの親は、子供の情緒的なニーズを無視し、自分自身の子供時代の傷を子供に癒やさせようとする。感情操作タイプの親は、子供が自分の欲求を満たさなければ、無視したり虐待したりする。機嫌がよく、喜んだときだけ、子供の世話をする。感情操作タイプの親は、自分が完ぺきで、能力があると感じているときは、子供の欲求を満たしてあげたい気分になる。

こうして、条件付きで愛された感情操作タイプの子供は、人を喜ばせることで環境に適応することを覚え、共依存への道を歩む。

うまく環境に適応するためには、素早くサインを感じ取り、正確に反応しなければならない。子供は、感情操作タイプの気分を読み取るアンテナを発達させる。そして、無視されたり虐待されたり、捨てられたりしないために、感情操作タイプの怒りを何としてでも避けようとして、感情の動きを予測するようになり、過剰に敏感になる。

こうして、共依存タイプは、幸せでないときに幸せなふりをしたり、人を満足させるために自分の欲求を我慢する達人になっていく。

怒りや悲しみを感じることは、感情操作タイプの恥を誘発させ、自分に対する激しい怒りを招く可能性があり、危険なので、自分の感情を抑制したり、制御するようになる。

怖いときに平気なふりをしたり、怒っているときに満足しているふりをしたり、好ましくない状況で愛らしいふりをしたりと、不自然な期待に応えようとする。

結果として、未来の共依存である子供たちは、早く大人になりすぎる。大人や兄弟姉妹の世話係になり、危機的な状況にあって冷静にふるまい、自分が話したいときに人の話を聞き、争いを仲裁しようとし、感情操作タイプの親を満足させるために、子供時代を犠牲にする。

(つづく)

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