自分の気(エネルギー)をどこに注いだか振り返るのを毎日の習慣にしよう。
気が体を離れているときにどう感じるかに注意を払い、なぜ、どこに行ってしまったのかを評価してみるのだ。
もしも自分の気を流出させてしまうような対象にくっついていたら、そこから自分を「切り離す」よう命ずる。
体から気が流出しているとき、逆に体内に入ってきているときの流れを感じ取ることを学ぶ。
それは意識するだけでできることだ。
怒ったり、恐れを感じたりして、気が出て行ってしまっているときの感触はもう知っているだろう。
即座に体が弱くなるのをかんじるはずだ。
激しい頭痛や腰痛になってしまう人もいる。体の症状は、どんなものであっても、エネルギーを失っている信号だと解釈しよう。
自分から積極的に行動にでるには、まず気の回路を力と光で満たしてくれるポジティブなものに向けることだ。
(「チャクラで生きる」キャロライン・メイス著 川瀬勝訳 サンマーク文庫)
何かに気を取られているとき、私たちは、文字通り、「気を取られて」います。キャロライン・メイスの言葉を借りると、「エネルギーを流出させている」ということです。
わかりやすい例でいうと、一緒にいて、疲れる人と、元気になる人がいますね。疲れる人は、たいてい、自分がエネルギー不足なため、無意識に周りからエネルギーを吸い取って補給しようとしている人です。こういう人といると、気を奪われるので疲れます。具体的に言うと、人の話を聴かないで一方的にしゃべる人、自慢する人、人を力で支配しようとする人、犠牲者の役割を演じて、人の関心を引こうとする人など。また、例えいい人であっても、性質や好みが違いすぎて「気が合わない」人と一緒にいると、異質なものに無理に合わせようとして「気を使う」ので、疲れます。
前向きで力強い、あるいは穢れのない清浄なエネルギーに満ちた人は、周りにもエネルギーを与えてくれるので、一緒にいると、元気になったり癒されたりします。
一緒にいない時でも、その人のことを考えるだけで、私たちの気は身体から流出して消耗したり、反対に気をもらって元気になったりします。なので、誰かに憎しみや恨みを抱くと、損なのです。憎しみや恨みの感情が、気を奪う相手と自分をくっつける接着剤の役割を果たすので、その人のことをついつい考えて「気を取られ」やすくなり、私たちはエネルギーを失って心身ともに消耗してしまうことになるからです。これは、対象が人でなくても同じです。恐れもまた、強力な接着剤になるので、恐れの対象、すなわち不安に思うことを延々考えて、エネルギーを消耗させてしまうことになります。
どうせなら、元気をもらえる対象に、気の回路を接続したほうがずっと得ですね。そういう対象として選ぶのは、必ずしも生きている人に限らず、歴史上の人物でも、想像上の存在でもOKです。困難を切り抜けて成功した人、気高い存在、花や木、川、星、太陽などの自然に属するものからは、パワフルなエネルギーや清らかなエネルギーをもらうことができます。
「気の回路を力と光で満たしてくれるポジティブなものに向ける」方法として、キャメロン・メイスは、下記の例をあげています。
A)信仰の対象(聖人など)や、太陽、その他大自然を表すものと回路がつながるようすを思い浮かべる。
B)呼吸を使って、回路をつなげたり、切り離したりする。
1)息を吸うとき、自分の気を奪っている対象からそれを取り戻していると想像する。
2)息を吐くまえに、力と強さを表す象徴を思い浮かべる。
3)その象徴と融合し、それが常に自分に流れ込んでくるよう、意図しながら、息を吐く。
呼吸というのは、気をコントロールするのにとても重要な役割を果たすので、是非、取り入れてみてください。ちなみに、私は上記の通りではなく、吸うときに自分の中にいいものを取り入れるようにし、吐くときにいらないものを手放すようイメージする方が好きです。自分がやりやすいように実践してみてください。