気分を変えたかったら、形から入るのもひとつの手です。
例えば、自信がなく弱気になっているときは、あたかも自信にあふれているかのような姿勢や目線をしてみる。具体的には、背筋を伸ばして胸を張り、顎を引いて、まっすぐに前を見る。相手がいれば相手をを堂々と見つめる。そうすると、なぜか、自信がわいてきたりすることがあります。少なくとも、肩や目線を落とすポーズよりは、自信が出てくるでしょう。気分がいいときでも、肩や目線を落とすと、人はネガティブなことを考えやすくなります。
穏やかな気分になりたいときは、表情筋を柔らかくし、口角を少しあげて、少し微笑むようにすると、顔の変化に従って、気分も柔和になりやすくなります。顔の表情をコントロールすることにより、ある程度は、気持ちのコントロールも可能だということです。逆に、顔の筋肉をこわばらせて眉間にしわをよせると、体の筋肉もそれに従って緊張するので、楽しい気分にはなりにくいでしょう。
ちなみに、穏やかな笑みを浮かべた表情は、周りの人たちの好意を引きつけるので、いいことが起こりやすくなるというおまけがついてきます。逆に、いつも怖い顔をしていると、普通の人には避けられ、同じように怖い顔をした人の敵意を引き付けやすくなるので、人生に不快なことが増えていくでしょう。
形(姿勢や表情)を変えるというのは、簡単なようですが、継続すれば結構奥深い変化をもたらすものだと思います。