相手に対する怒りのほとんどは、
「相手はこうするべき」
または
「相手はこうするべきではない」
という、「べき思考」から起こるように思います。
そうするべきかもしれないけれど、そうするかどうか決めるのは相手次第。人には自分の行動を選ぶ権利があって、間違いを犯す権利もあるのです。
なぜなら、誰しも人には自由意志が与えられいて、それは他者が侵すことができない領域だから。
自由意志がないと学びもありません。間違った選択をして、壁に当たって、学びを得るのも、自由意志があるからこそなのです。
相手に「こうしてほしい」と、自分が願望や欲求を抱くのは、自分の自由意志の発現なので構わないし、むしろ抑制しないで自分でその気持ちを認めるほうが心のためになると思います。状況によっては相手に伝えることも大切でしょう。でも、「相手はこうするべき」と相手の自由意志を尊重しない思考を抱いてしまうと、必然的に、お互いに苦しくなる結果へとつながっていきます。
相手に対する「こうするべき」は、「こうしてほしい。でもそれは相手次第。」に変換することで、思い通りにならなかったとしても、気持ちの上で少し楽になれるのではないかと思います。