人に気に入られようとして、無理に振る舞って疲れてしまい、心を病む人が、日本人には多いように感じます。
人に気に入られようとして振る舞うと、かえって、心から人に愛されることは少なくなります。
人にどう思われるか気にせず、自分らしく振る舞ったほうが、ありのままの自分を愛してくれる人を引き付けるでしょう。
人に尊敬されようとして振る舞うと、かえって尊敬されなくなるものです。
そんなことを微塵も考えずに、自分が正しいと思うことを誠意をもって行う人のほうが、気づけば周りに自分を尊敬してくれる人ができていた、という結果になるでしょう。
ノーベル文学賞を受賞したインドの詩人、タゴールは こう言っています。
私は眠り、夢を見る 生きることが喜びだったらと
私は目覚め、気づく 生きることは義務だと
私は働く
すると、ごらん、 義務は喜びだった
つまり、幸せを追い求めて生きると、幸せになれないということ。幸せとは、一生懸命生きた人が、人生を振り返って初めて感じることができるもの。目標ではなく、結果なのです。
これが人生における逆説の法則です。
ちなみに、なぜ人に好かれようとする人が好かれないか、尊敬されようとする人が尊敬されないかというと、その人は愛ではなくエゴに基づいて行為を選択しているからでしょう。
愛を発する人は人から愛を受け取る。人は自分が与えたものを受け取るというのは普遍的にして例外のない法則です。