盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

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子どもを叱らない親

子どもを叱らない親

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最近、とても気になることは、子どもを叱れない?叱らない?親御さんが目に付くようになってきたことです。

子どもが道徳的に良くないことをしても、見て見ぬ振りをする、あるいは、それが良くないことと認識していないかのように、黙って見ている、一応、叱っているようだが、子どもの耳に入っているのかいないのか、無視されてしまうなど、色々なパターンがあるようです。

いずれにしても、親御さんは、道徳を教える役割を捨ててはいけません。

赤ちゃんは、首がすわる前は、天井ばかり見えていましたが、腹ばいができるようになると床周辺が見えてきます。子どもが集まる場所に連れて行けば、自分と同じような小さな人間(=子ども)が視野に入ってきます。
お座りをする頃には、その小さな人間に(=子ども)気づき始めます。

子どもが、自分以外の子どもに気づき始める頃から、おそらく、親御さん方は、無意識に躾をし始めているでしょう。向かい合ってお座りしている子ども同士で、相手の目や口など動くものに興味を持ち、触ろうとすると、おそらく、親御さん方は、「イタイイタイだからダメよ。」などと言うでしょう。
このようなことを繰り返して、小さい時から、良いは良い、悪いは悪いと伝えていくことは、親の役割です。

大きくなると、自我が芽生えますから、自分の感情や感覚、思考により、わかっていながらも道徳に反した行動をとる時があります。それを親に注意された時に、反発、無視し続ける場合があります。

このような場合、親子の関係性を改めて振り返った方が良いでしょう。
様々な原因がありますが、その一つに、小さい時に、きちんと良いは良い、悪いは悪いと教えてこなかったということがあります。自我が芽生えてから急に教えても、道徳を教えるという関係が親子間に元々のないので、子どもにしてみれば、「今まで叱らなかったのに、急に何言ってるの?」という感じでしょう。

「褒めて育てよ」「子どもと同じ目線で」「ちゃんと認めましょう」などなど子育てのキーワードが世に溢れていますが、意味を履き違えないように気を付けましょう。

 

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                                         (佐々木 智恵)

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