盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

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共依存関係のしくみ(5)

共依存関係のしくみ(5)

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(4)のつづきです。今回は、自己中心的とされる感情操作タイプが、どうやって形成されるのか、その子供時代の起源について、書きます。

●片親が感情操作タイプで、もう一方の親が共依存タイプの家庭に育った場合。

  • 共依存タイプの親は、感情操作タイプの親が与えるダメージから、子供を守りたいと思っても、それを実行するだけの力がない。
  • それでも、両親とも感情操作タイプの家庭よりは、まし

●両親とも感情操作タイプの家庭に育った場合

  • 環境に適応できる子供は、将来、共依存タイプになる
  • 適応しない/できない子供は、将来、感情操作タイプになる
  • 不適応な子供に、親に、「頑固」「厄介」等のレッテルを貼り、無視したり虐待したりして、処罰する
  • 親は、子供のネガティブな反応に、自分の恥を投影し、子供が悪いといって、怒りを爆発させる
  • 子供は、いつ、感情操作タイプの親の怒りや無関心を呼び起こすかと、びくびくしながら、安全でない環境で育つ
  • 子供は、常に、親に対しする憎しみや怒りを感じて生きる
  • 結果として、子供は、親になつかず、大人を信用せず、利己的で敵意に満ちた世界観を形成する
  • 人の好意や、受容、無条件の愛に触れる機会がなく育った場合、その子供は、心を閉ざし、自分は愛されるべき人間であるという望みを捨てる
  • 「本来、自分は無価値で、世界は安全な場所ではなく、頼れるものは自分以外にない。」ということを環境から学ぶ
  • 批判、ネグレクト、虐待が、日常の規範
  • 愛されない存在であるという思いが、恥、不信感、満たされない思い、自信喪失、怒りを根付かせる
  • この恥の気持ちは、直視できないほど耐えがたいので、無意識の中に押し込められ、否認という鉄の壁に阻まれてしまう
  • これが、自己愛的な感情操作タイプの人が、自分から助けを求めることをせず、セラピーの成果も出にくい所以である。

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