盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

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何をしゃべっていいかわからない時

何をしゃべっていいかわからない時

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新しい職場で、みんなと何をしゃべっていいかわからない、緊張して身構えてしまう。周りに溶け込めなくてつらい、という方が時々いらっしゃいます。

そんなとき、私なら、何もしゃべりません(笑)。

話したいことが自分の中に自然にわいてこないのに、無理に話そうとしても、その心地悪い思いが相手に伝わって、相手も居心地が悪くなるだけだから。

私は、自分の中に、本当に発したい思いが浮かんだときだけ、相手に話かけます。(まあ、歳を経るごとに、無理に人に合わせようと思わなくなってきたし、人にどう思われてもあまり気にしなくなってきたので、それができるというのもありますが。もっと若いときは、無理に話そうとして失敗したことも、結構あったような(-“-)。)

新しい場所で、新しい人たちと接するとき、なぜ緊張して言葉が出てこなくなるかというと、人に好かれなきゃ、嫌われないようにしなきゃ、という思いが裏にあるから、ということが多いように思います。

みなさんは、「この人に好かれなきゃ、嫌われないようにしなきゃ」という意図をもって話しかけられるのと、純粋に自分に興味を抱いているから話しかけられるのと、どっちがうれしいですか。

前者は、結局、意図が自分中心なので、相手の心にまっすぐ響きにくいんですね。

本当にこの人と仲良くなりたい、と思うなら、その人に対して、興味がある、ということですね。

興味があるなら、その人のことをいろいろ知りたいと思うでしょう。

初対面の人と話すとき、何をしゃべっていいかわからないときは、その人にいろいろ質問をすると、うまくいくことが多いです。

例えばですが、

「どちらのご出身ですか」

「へ~。〇〇県ですか。行ったことないなあ。どんなところですか。」

「この町と、生まれた町と、どっちが好きですか。どんなところがですか?」

等、イエス・ノーで答えられるクローズド・クエスチョンではなく、話が広がるオープンクエスチョンで質問し、相手の答えには関心を示しながら聞いてみる。

関心を持って話を聞いてもらえるのって、ふつう、誰でもうれしいものなんですよね。(よほど何かトラウマがあって、対人恐怖が強い人とか、被害妄想がある人、特に不安が強い人などは別ですが。)

うれしいときって、心が開くんですね。だから、こういう会話の仕方をすると、相手の心は開きやすくなる。

かつ、人って、自分に好意を持ってくれる人のことを嫌いになるのは、とても難しいんですよね。だから、純粋な好意と関心を示しながらこういうふうに話しかけてくる人に対しては、相手も心を許しやすくなるというわけです

私自身は、内向的な性格で、誰にでもそつなくペラペラ話かけられる話術は持ち合わせていないのですが、好奇心だけは強い方なので、初対面の人にでも、なにかしら興味を持って、話を聞くことができる方だと思います。

なので、何を話していいかわからない、ということは、あんまりないかな、と思います。(とか、偉そうに言っていますが、考えてみると最初からそうだったわけではなく、人の話を聞くのが仕事なので、経験で培ったって部分も多々あります(^_^;)。)

後、コツとしては、やっぱり、先に書いたように、何を話していいかわからない、言い換えるなら、自分の中に純粋に表現したい何かがまだ生まれていないのに、何か話さなきゃ、と、無理に頭をひねって話そうとしない。つまり、作為的に人に接することはしないで、自然体でいるということ。「~しなきゃ」という義務から会話するのではなく、「~したい」という自然な欲求に、できるだけ忠実でいるということかな。

そのほうが、変に力が入らないで、リラックスして自然なコミュニケーションができるので、結局、自分も相手も居心地良くいられる空間を作ることができるのだと思います。

                                              (Chika)

                                                                                           

 

 

 

 

 

 

 

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