盛岡心理カウンセリング・ハミングバード

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05日

自己犠牲をすべきかどうかの目安

今回は、自己犠牲的な行為、というと語弊がありますが、自分がしんどい思いをしてでも、人を助ける行為をするべきかどうかについて、ちょっとお話ししたいと思います。

例えば、いつも電話をかけてきて愚痴をいう友達の話を、聞いてあげるべきかどうか。なにかと呼びつけて用事を頼む母親のところで、行くべきかどうか。

その目安になるのは、「それが自分の喜びになるかどうか」に尽きると思います。

もし、しんどくても、最終的に、やってよかった、という喜びになるのであれば、それは「愛」から行った行為なので、自分のエネルギーは増えます。だから、自分の為でもある。本当は自分を犠牲にする行為ではなくて、自分と相手、両方の為になる、win-winの行いなのです。

でも、もし、それをするのが嫌だけれど、我慢してするのだとすると、それは、自分のエネルギーを消耗する行為になります。認識する、しないにかかわらず、潜在意識では、自分のエネルギーを奪った相手への怒りや不満といった否定的な感情が育つので、目に見えないレベルで相手を傷つけることにもなります。なので、一時的には相手が喜ぶとしても、最終的には、自分と相手、どちらにとってもマイナスな行為になります。

それが自分の心からの喜びにならないなら、愚痴を聞かない・相手の依頼を断る、という選択をするほうが、究極的には自分と相手、双方のためにもなります。愚痴や頼みをきいてもらえない相手は、自分の欲求を満たしてくれる別のリソースを探すか、自分で解決するか、することになるでしょう。それは、相手が、あなたに頼らず、別の資源を開拓したり、自分で問題解決するスキルを身に着けたりするよう、促すきっかけになるからです。

心からできないことは、しない。これは、自分と周囲の人の幸せを創造するために、役立つ行動基準だと思います。

 

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