周囲の人に対する悪口や不満を、言ってはいけないとはいいませんが(ため込むよりは吐け口を見つけたほうがいい場合もあるので)、ただ、残念ながら、それをしている間はその人は幸せになることはできません。
また、自分に害を及ぼした(と信じている)人が、心理学的にいかに病的であるかを熱心に分析する人がいますが、厳しい言い方をすると、それも時間の無駄です。なぜなら、いくら相手を分析しても相手は変わらないからです。相手が悪い、自分は被害者だと考えることにより、一時的に慰められて気分がよくなることはあるかもしれませんが、それでは状況は悪化することはあっても、よくなることはまずないでしょう。
自分ではなく、他人の問題にフォーカスしている間は、問題は解決しません。
「隣人の語ること、行なうこと
考えることを気にかけない者は
どれだけ多くの利益を受けることだろうか」
「他人の魂のなかに何が起こっているか
気をつけていないからといって
そのために不幸になる人は
そうたやすく見られるものではない
しかし
自分自身の魂の動きを注意深く見守っていない人は
必ず不幸になる」
マルクス・アウレリウス・アントニヌスの名言は、真理をついていると思います。
どんなに他人の中に過ちを探しても、自分の苦しい状況は改善しないということです。自分自身の内面に目を向けて、なにが今の不幸せな状態の原因であるかを見つけ、それを変えようという意志を持ち、正しい方向に努力することによってのみ、状況はよくなっていくものだと思います。
(Chika)